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第5の敵

「六神合体ゴッドマーズ。」

 一等書記官の「おはよぉございぃまぁずぅ。心三くぅん。」は、「六神合体ゴッドマーズ。」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。

 某原作改変ロボットアニメとも無関係に相違ない。

「今、かみませんでしたか。一等書記官。」

「きっと、気のせいでぇす。それより、着替えは、終わりましたかぁ。心三くぅん。」

「問題ありません。終わりました。一等書記官。」

「では、敵の情報でぇす。いいねすねぇ。心三くぅん。」

「お願いします、一等書記官。」

「まず、外見でぇす。映ってますかぁ。心三くぅん。」

「……相変わらず、『ガウスレーゼ』は、『物真似』好きですよね。これが、『ナウスレーゼ』ですか。一等書記官。」

 画面に映されていたのは、『遊園地』だった。それも『夢現傀牢ドリーム・シアター』で、毎回使っている『遊園地』そのものだ。

「そうですよねぇ。そうそう、『物真似』好きと言えば、『物量作戦』って『ガウスレーゼ』の『物真似』だって、博士が言ってましたよぉ。心三くぅん。」

「……やはり、そうでしたか。で、あの『遊園地』の何処に、何機の『ナウスレーゼ』が、隠れているのです。一等書記官。」

「……『メリーゴーランド』よぉ……。中に収容されているみたいだから、そこから『飛び出す』みたいでぇす。心三くぅん。」

「『嫌な予感』がする。『回転木馬メリーゴーランド』が、持ち上がる。そこには、『回転木馬カルーセル』を、頭頂部に乗せた『ナウスレーゼ』が……。」

 等と言う無駄口を叩かなかった。

 某『自動人形オートマタ』とも無関係に相違ない。

「つか、『メリーゴーランド』を、わざわざ、ドイツ語読みする必要あんのかよ!」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

「そう言えば、『回転木馬メリーゴーランド』が、『ナウスレーゼ』だと言う『根拠』は、『動力源エンジン』の場所ですよね。一等書記官。」

「そうですよぉ。『動力源エンジン』の『スイッチ』が、『オン』になっていれば、外部からの『スキャン』で分かりますからねぇ。心三くぅん。」

「……分かりました。出撃します、一等書記官。」


 * * * 



次回予告

第48話 『規則と法則と鉄則』

ご愛読ありがとうございます。

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