表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

42/75

『砂』と『騎士』~『無限ループ』

 『高熱を発する剣』で、腹部を串刺しにされた『ブラジオウ』だった。

「串刺しにされちゃダメだろ!」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

「よし! 全て僕の『予想シナリオ通り』だ。パージ!」

 胸部から上、そして、下半身を切り離す『ブラジオウ』。『剣』が、突き刺さった腹部だけが、取り残される形になった。更に、腹部のカバーが、縦2つに割れ中身を、露出させる。

 それは、黒い球体だ。当然、髑髏ドクロマーク付き。

「怒怒怒怒っ鬼ぃーん!」

「無駄だ。『剣』が、抜けない様、細工済みだからな。『鏡面結界イン・ザ・ミラー』!」

「おひおひ……高熱を受けると、溶けて強力な粘性を発揮する物質でも仕込んだのかよ。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

 腹部カバーを含めた上半身と、下半身を別々の『鏡面結界イン・ザ・ミラー』で包む。

「よし! 『現志爆弾マインド・ボム』!」

 ここで、『点火』する。『爆発』に巻き込まれ、木端微塵になった『騎士』。

「よし。『爆発』が、治まった所で、『鏡面結界イン・ザ・ミラー』を操作。『再連結』。後は、『砂』だけと言う事になるか。」

 が、『その手は、桑名の焼き蛤』だった。

「成程……『無限ループ』に引きずり込まれたのは、こちらだったのか。今回に限って言えば、だがな。」

 実は、さっき木端微塵になった『騎士』は、部品となって『砂』に降り注いでいた。

「で、『砂』が、『騎士』を『再構成』した訳だ。しかも、ご丁寧に『剣』と『盾』まで。」

「ノンキな事言ってんな! そんなに『死亡フラグ』でも、立てたいのか!」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

「怒怒怒怒っ鬼ぃーん!」

 飛行能力は、前回も披露していたので、驚く事では無い。だが、降りる事は、できない。

 あの『砂』が、『ナウスレーゼ』である以上、地上に降りれば『捕まって動けない』からだ。操縦の不利を承知で、宙に浮くしかない。

「更に、『蛇』もいる。完全な二正面作戦の上に、『無限ループ』のおまけつきか……だが、僕の『予想シナリオ』は、1つではない。これも、僕の『予想シナリオ通り』だ!」

「おひおひ……一体いくつ『予想シナリオ』用意したんだよ……。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。


 * * * 



次回予告

第43話 『砂』と『騎士』~『仮面舞踏会』

ご愛読ありがとうございます。

面白ければ、ブックマークと、星をお願いします。

励みになります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=893380188&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ