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訓練~イメージトレーニング

 ここで、あの訓練を思い出す……

「凄いですねぇ。ここまで鮮明な記憶、これで、『訓練』を本格始動できる所まで来ましたぁ。そこで、これから指示する通りに、やって下さぁい。心三くぅん。」

「はい、どうすればいいのでしょう、一等書記官。」

「まず『イメージ』して下さぁい。『現志力増幅装置』のスイッチを押すとねぇ。心三くぅん。」

「『イメージ』……『想像』……『創造』……『意志』……『意思』……『思念』……」

「そぉそぉ……もっと、『意志』を確かに持つのでぇす。見え……キてまぁす。心三くぅん。」

「……『想念』……『思想』……『妄想』……」

「もっとぉ! 強くぅ! 『念じて』ぇ! 心三くぅん!」

「……『意志』……『現象』……『現志力』!」

 視界が、一変した。何処までも広がる白い空……何処までも広がる黒い床……

 だが、確実にそこに在る。必ず在ると確信した。

「『我思う故に我在り』……『我と共に我が想いも在る』!」

 こうして、『イメージ』したものを『現実』のものへと『現し』た。


 * * * 



次回予告

第33話 第3の敵~名付けて

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