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爆発!

 もうダメだ……そう思った時、既に行動は終わっていた。

 だが、爆発音が、聞こえたと思ったら、意識が飛んでいた。

「お目覚めね、心三。」

 目を覚ました時、医務室らしい場所で、ベッドに寝ていた。

「あれから、どうなりましたか、長官。」

「訓練中に、あなたが膨大な『現志力』を発揮して、訓練装置を破壊したのよ。心三。」

「『弁償しろ』と言うのですか、長官。」

「これは、こちら、博士の失態です。今、罰を与えています。あなたは、ゆっくり休みなさい。心三。」

「まさか、誰か、負傷したのですか、長官。」

「いいえ、誰も負傷などしていません。あれは、むしろ、強い負荷をかけられた事で、あなたの『防衛本能』が、働いたものでしょう。あなたに落ち度は、ありません、心三。」

「そう、ですか。なら良かった。少し、休みます、長官。」

「ええ、お休みなさい。」


 * * * 



次回予告

第24話 次の敵

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