表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/75

今日から訓練 『ブラジオウ』について

「ようやく、兵器の説明ですか。」

「ういうい。今度こそだぞ。あたぁしゃ、プーロリア博士が、おまいさんの武器について、説明するんだぞ。」

 やって来たのは、緑色の髪を1本おさげにし、白衣を着た小学生の様だった。勿論、メロンの様な双丘だ。

「その前に、僕の『異世界親和性』を、図って下さい。今すぐに。」

「ん? そんなに、気なるか、ちと待ってるんだぞ。……『異世界親和性測定器』!」

『ピカッ! ピコピコピコン』

 アイテムを取り出す際に、効果音が聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。

 某猫型ロボットとも無関係に相違ない。

「……その、『非接触型体温計』にしか見えない物で、計測するんですか、博士。」

「こう言う事は、『論より証拠』だぞ。」

 『測定器』を、こちらに向け、スイッチを入れる博士。効果音が鳴り、ややあって……

「ほら、ここを見るんだぞ。確かに『20』と、表示されているんだぞ。」

「うわ、本当だ。しかも、地球上の文字ですらないのに、『20』と読めてしまう。十分です。分かりました、博士。」

「ん、素直で宜しいんだぞ。では、この『立体映像』を見るのだぞ。心三。」

「これは、……ロボットですか。まさか、これに搭乗して、闘えと……。」

「ロボットではないのだぞ。『ブラジオウ』と呼ぶのだぞ。心三。」

「……『ブラジオウ』……ですか。で、これに乗って操縦し、闘えと言う訳ですね、博士。」

「そうだぞ。そして、これには最新鋭の装備が、てんこ盛りだぞ。とりわけ、動力源には、何と! 『現志力』を採用しているのだぞ!」

「『ゲンシリョク』……『現志力』……ああ、分かりました。『意志』を、『力』とみなして、『現実』の物にする……ですよね、博士。」

「その通りだぞ。『我思う故に我あり』と言うそうだぞ。己を存在すると、信じる所から始め、『我が辞書に不可能の文字無し』まで、意志を高める、さすれば無敵だぞ。心三。」

「本来の意味からは、逆ですね。『我思う故に我あり』とは、『自分自身』が、『存在』する事を『疑う』事から始めていますよ、博士。」

「例えそうでも、最終的には、『万能無限』を『信じて実行する』のだぞ。心三。」

「意味は、分かりました。例え屑鉄でも、無敵の戦士だと信じるのですね、博士。」

 等と言う無駄口を叩かなかった。


 * * * 



次回予告

第12話 今日から訓練 格闘技

ご愛読ありがとうございます。

面白ければ、ブックマークと、星をお願いします。

励みになります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=893380188&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ