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精霊歴***年***月

今回は2話同時投稿です。1つ前の投稿からお読みください。

────***年後。


中都地(なかつち)、或いは中都国(なかつくに)と呼ばれるこの大地は、豊かな森林と大いなる海と豊かな水量を誇る川に囲まれ、人々が穏やかに暮らす世界でも屈指の大国です。活火山もありますが、甚大な被害を出すような噴火はなく。周囲にはその地熱を利用した様々な施設があり、神々から伝えられたという技術で人々は豊かな生活を送っています。


ですが一説によると遥か昔、この地は禍都地(まがつち)と呼ばれ禍々しいモノが闊歩する死の大地だったと伝えられています。そんな荒地に生えるような草すら生えない荒廃した大地を、中都国の王家を筆頭とした支配層が時間をかけて改善したのだとか……。ただ一部の歴史学者たちはそれを、自分たちの正当性を主張する為の誇張ではないかと考えています。それ程までにこの中都地は自然が豊かなのです。


空には二つの島が浮かび、遠くからでも解るほどの巨樹が陽の光を受けてキラキラと輝いています。不思議な事にその島は世界のどこからでも見る事が出来るのですが、どのような道具を用いても近づく事が出来ず……。なのでその島は、神々が世界を見守るために作られた島なのだと信じられています。



そんな中都地に住むのは


土の神によって作られた黄色い肌を持つ土の民

水の神によって作られた青色の肌を持つ水の民

火の神によって作られた赤色の肌を持つ火の民


の3つの種族です。ですが長い年月の間に混血が進み、今では全員うっすらと黄色い肌やうっすらと青い肌、うっすらと赤い肌と元の名残が少し見られる程度です。ちなみに風の神は人を作らなかったと言われています。そんな四柱の神の力は同等であり、全ての民が全ての神を同じように崇め奉る(あがめたてまつる)べきだという風潮が主流です。おかげで水面下での小さな諍いはあるものの、戦争のような大規模な争いはありません。






そんな中都地のとある場所。


「おんぎゃーーー、おんぎゃーーーー!!」


一人の女の子が生まれました。部屋の外で待っていた父親や祖父母、そして姉や兄と思われる子供たちは途端に笑顔になり、お互いを抱きしめあって新たな家族の誕生を喜んでいます。



その元気な産声が響いた、その時。


世界中の神殿に安置されている鐘が妙なる音を独りでに鳴らし、

世界中から見える神の島から大きな虹が天を駆け抜けて行き、

虹のかかった大空には色とりどりの火の花が咲き乱れ、

全ての人の傍を甘い花の香のする風が吹き抜けていきました。



その女の子はたくさんの家族に囲まれ、精霊と心を交わし、末永く幸せに暮らしたのでした。




                         ── 終 ──


タグの異世界転生を回収したところで、未来樹の本編は完結となります。

長い間お付き合い頂き、本当にありがとうございました。


以降は誤字脱字などの訂正をしつつ、時間がある時に番外編や後日談などを投稿できたら良いなと思っています。なのでシステム的な完結設定にはしませんが、それはあくまでも番外編や後日談を投稿する為で、本編は大きく変わることも増えることもありません。


何に致しましても 初挑戦の本作にお付き合い頂き 心からお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

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