僕と雪姫香織(2)
僕は案の定は遅刻した。
雪姫は、窓際の席ですでに着席していた。
勝ち誇った顔をしていて腹がたった。
僕は教師に遅れてすみませんと言い,廊下側の一番前の席に座った。
「お前ガチで卒業できないんじゃねーか?」
とんでもなく失礼な言葉が後ろから殴りかかってきた。
後ろには,いつも髪がボサボサの海崎翔が座っていた。
「僕は卒業する,中退なんかしてたまるか!」
「でも留年とかは,しそうだな。」
「ちゃ、ん、と、3年間で卒業する!」
翔は、クスクスと笑い不気味に顔を歪めた。
「まぁ、生きていなければ卒業も留年もないけどな。」
そう、こんなやつでも実際は敵だった。
今もまだ敵なのかも知れないけど,
僕はこいつを信じている。
信じられる気がする。
チャイムがなり一時間目から授業が開始する。
僕はふと、雪姫香織の方を視ると目があった。
雪姫はすぐに窓の方に視線を移したので,僕の気のせいかもしれない。
雪姫との出会いは衝撃的だった。
帰り道一人でショッピングセンターにいった帰り犬神橋で雪姫と忍者みたいな奴等が乱戦状態だったのを目撃した。
雪姫はみるも、無惨な姿だった。
僕はすぐに、もうひとつの意識を呼び出し,忍者風の集団を凪ぎ払った。
そこで僕はプチ獣人化を解いて,方膝をついた雪姫に手を伸ばした。
「何があったんだ?怪我はないか?」
「私に関わらないで、女の子救ってヒーロー気取り?虫酸が走るわ。」
僕は、始めて女の子に拒絶をされた。
ショックで呆然としていると、彼女は腫れた頬に右手を当てた。
そう、当てただけだった。
腫れが収まった。
いや、腫れてたのが嘘のような。
「私は、特別な力があるの、今日の事は忘れてとっとと帰りなさい。じゃないと殺すわよ。」
「僕はもしかしたら君の力になれるかもとーーー」
僕は続きの言葉を言えなかった。
なぜなら,僕は彼女に橋の上から突き飛ばされ川に落ち意識を失ったのだから。




