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幸せに暮らしましたとさ  作者: シーグリーン


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最高の心地よさをあなたに

 






「――――え? なにこれ。ホラー?」



 目が覚めてまず目に飛び込んできたのは、マッチャの結界にびっしりとはりついている大量の白フワ達。

 ぞわぞわするやつ。



「――ああはいはい。ちょっと慣れてきた感じね。みんなおはよ。チカチカさんもおはようございます」



 島のモフモフ達に全方位からぎゅうぎゅうに挟まれながら挨拶を返す。

 ダクスはまだ寝てる。




 今はタツフグも含めた家族総出での白フワの里帰りついでのピクニック中。

 昨日大森林の木の滝エリアに着いたときはもう深夜だったのでそのまま寝たのだ。

 というか人型チカチカさんの存在が畏れ多すぎて白フワの家族とユニコーンのコーンが姿を見せず、一緒に遊べなかったので早々に寝た。

 ボスベッドとモフモフ抱き枕の寝心地たるや。



「白フワの家族のみんなもおはよー。あの子は来てる? ユニコーンのコーン」



 ぼさぼさの寝癖のまま近くにはりついている子達に話しかける。

 コーンはもともと臆病な性格だから姿を現さないかもしれない。


 しかし、白フワ達がばっと一斉に動いた事により空いたスペースから見えた池の側にコーンがいるのが見えた。

 タツフグと仲良く遊んでいるようだ。



「あ、いたいた。マッチャ、結界ありがとね」



 マッチャにひと声かけてから結界の外に出る。



「おはよ~。タツフグはこの水にもう慣れた?」



 タツフグは島生活でまさかの進化をとげ、さらには木の滝エリアの水という事もあり、海水淡水どちらにも適応できると昨日チカチカさんに教えてもらったのだ。

 進化のスピードどうなってんだ。



 そして今日もキレのあるジャンピングを披露してくれるタツフグ。

 よし、ばっちり適応してる。

 コーンも「ヒッ」と鳴いて挨拶を返してくれた。



「お? あれ? 虹色インクつけてもらったんだ。似合ってるよ~」



 座り込んでいたコーンが立ち上がると、足の先だけ虹色になっていた。

 靴下猫みたい。可愛い。

 神秘感増してる。


 でもあんまり褒めるとエンから野太い声が聞こえてきそうなので程々にしておこうと思う。

 意外とヤキモチ焼きだから。








「――ごちそうさま! よし、そろそろ仕事するか」



 顔を洗い身支度をし、マッチャママンが準備してくれた朝ご飯をわいわいとみんなで食べた後仕事にとりかかる。

 ちなみに白フワ達の食事風景は相変わらずだった。咀嚼(そしゃく)音が怖い。



「ボス、お言葉に甘えて尻尾の毛もらうね」



 強い魔物がゴーレムさんを追って近付いてきているので、念の為コーンに虹色鉱石でネックレスを作ろうと思い立ったのだ。最強のアクセサリー装備。

 それを昨日みんなに提案したところ、みんなも欲しがったので全員分作る事に。

 白フワ達は無理だけど。納期が年単位になりそう。



 クダヤの人に用意してもらった見せる目的のよそ行きアクセサリーと、私の作る普段使いアクセサリーを持つ事になる見た目動物の島のみんな。



 地球での私より華やかという事実。





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