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仮面の独白  作者: 弥彦
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第三話「一族の石碑」

私の原点、その一族の石碑にまつわる因縁とは・・・

「一族の石碑」


福島県いわき市泉地区にある炭鉱、ここが弥彦の母方の原点だ

私は幼い頃、明神敬吾と豆塚イネ、そして祖母の山下ウメの4人でそこを訪ねた事がある

(それにしても変な組み合わせだな・・・・)


福島県いわき市は今となっては福島第一原発事故で不名誉な印象を受けている

しかし当時は石炭や鉱石が豊富に埋蔵されており炭鉱の村として非常に栄えていたと聞く


弥彦はいわき市の某所にある一族の石碑に向かって一礼をした

(弥彦は父親のほうの一族の苗字を名乗っているので明神という苗字ではないが、同じ明神一族の血を継いでいるは事実)


しかしこれは1997年の話であり、現在は一族の石碑に一礼をすることはできない

なぜならその一族の石碑のある場所は現在、福島原発の放射能の汚染度が高い「計画的避難区域」に指定されいる為、立ち入る事はできない


子供の頃に見たあの一族の石碑はどうなっているのだろうか

今となっては確認する術はない

仕方なく弥彦は石碑があるであろう北の方角を向き、一礼をするとともに黙祷をささげた

毎年3月11日は必ずあの時刻に黙祷を捧げている

さらに一族の歴史を遡ると、私の曽祖父・純平はもともと南相馬市からいわきに出稼ぎにきていたという

あの日の災害でどれだけの一族が犠牲になったかと思うと胸が苦しくなる


あの石碑は東日本大震災とそれに伴う津波でもう現存しないかもしれない

でも一族を思うその気持ちが大事なのだ

次回、明かされる一族のはじまり。。。。

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