4>>おはようございます!からの
1年ぶりです皆様。
おはこんばんちわです…!!
今回、久しぶりに更新させて頂きました。
これからはちゃんと定期的に更新できたらいいな…と思っています。
更新を待っていてくれていた方がいたら、本当に申し訳ございませんでした…。
初めて読んでいただいた方、ありがとうございます!
どんなことでもいいので、アドバイスなどお待ちしております。
と…堅苦しい挨拶が苦手な私ですが、最近ゲーム実況を見るのにはまっております。(どうでもいい方はどうぞ本編へお行き下さい)
レトルトさんやアブさんが特に好きですが、皆様はオススメの実況者さんいらっしゃいますでしょうか?
実況を見たことない方も多いと思いますが、面白いので個人的にはオススメです。
あ、でも時間を見ていないと気づいたら二時間くらいたってしまっている……なんてこともあるので要注意です(笑)
「おはようございますぅ!皆さん」
なんだかんだ言ってこの世界が好きになったかもしれない…とか思っていた次の日の早朝。
俺は目の前にいる美少女に困惑していた。
え、誰……?
多分、俺の後ろにいるセツナ、リュウ、レンも同じことを思っているはずだ。
さっきから1ミリも動く気配がない。
「あはは、そんな警戒しないでください!私はこの村で本屋をやっている、キュウといいますぅ。以後お見知りおきを〜」
こんな凍りついた空気にも臆すことなく、キュウと名乗った少女は笑顔で自己紹介をしている。
いや本当にお人形さんみたいな人だ。めちゃくちゃ綺麗。
数々のエロゲーをやってきたが、こんなに綺麗な人は見たことがないかもしれない。
何故か魅力は感じないが。
そんなこんなで俺達4人が立ちつくしていると、奥から慌てたように父親が出てきた。
「ちょっとキュウちゃん。来るなら来るって言ってよ〜」
でかい図体で弱々しい声を上げる父。
立ち尽くす俺達に永遠にニコニコしていた少女は 、父親の方に視線を移した。
「申し訳ないです〜。なかなか進展がないようなら、こちらから直接頼んでみるのも得策かと思ってぇ。ご自身の口からだと言いづらいでしょうし?」
「う…ま、まあね…。」
いつも以上に弱気になっている父。
この少女は一体誰だというのだ?
俺がなんだか不快に思っていると、後ろから冷たい声が響いた。
「ねえ、この子誰かな?俺、こんな子知らないんだけどなぁ。」
そのあまりの迫力に、俺は思わず振り向く。
そこには笑顔で無言の圧力をかけているセツナの姿があった。
相当ご立腹らしい。
「ご、ごめんねセツナくん。申し訳ないんだけど彼女の話を聞いてほしい…。」
年齢的には父親とセツナは10も離れているはずだが、立場はセツナの方が上に見える。
「……まあ、わかりました。」
そういうセツナは、悪戯をした子供を許すかのようにため息をついた。
俺が見る限り、さっきからリュウは機嫌が悪そうだしレンも冷めた目をしている。
3人とも相当、『女』というものが気に食わないのか?
俺が考え込みそうになっていると少女がオホンと咳払いをした。
「単刀直入に言います。シノさん、どうか…この世界を救ってください!」
は…?
俺は理解もできないまま、意味のわからない言葉を突きつけられた。
*****
「どーゆーこと!?シノちゃんは渡さないよ!」
「そうだ!シノは俺たちの仲間だぞ」
「シノくん…僕達を置いてかないでください。」
彼女が『世界を救ってください』とかいう謎の言葉を発してから数秒。
この場はカオスと化していた。
いやもう、セツナたちにつっこみたいことは沢山あるけど…なんていうか意味がわからない。
セツナたちよりも少女の言っていることが意味不明だ。
俺は頭の中がぐるぐるして破裂しそうになる。
「あ、安心して下さい。別に連れてくとか奪うとかそういうことはしないんです。ただ、世界を救ってほしい…だけで。」
「いや、それがいみわかんないって!」
少女のフォローになっていない言葉に俺は思わずつっこんでしまう。
世界を救うとか、どこの異世界ファンタジーだよ…!
あ、いや、ここ異世界だけれどもね。
少女はといえば、俺のつっこみを華麗にスルーして真剣な顔で
「シグナルさんたちも知ってますよね?最近この世界のあらゆるところで崩落が起きているって。」
と、今度はセツナたちに言う。
崩落…?俺が不思議に思ってセツナを見ると、セツナは首を縦にふった。
「確かに、それは最近よく聞くけど…それって過疎してしまった所の建物とかが崩れたってことだよね?」
「一般にはそういう風に言われているだけです。事実を申し上げますと、崩落とは無に還ることを意味しています。簡単に言うとそうですね…崩落した街は何も無いただの空間になってしまうんです。人も街も……全部なくなった穴になるんです。」
現実味のない言葉。
俺達全員は沈黙してしまう。
「…でも、崩落の原因はわかっているんです。」
「つまり…その原因を俺になんとかして欲しいってこと?」
なんとか頭の落ち着いてきた俺は尋ねる。
「……はい。これはきっと、シノさんにしかできないことなんです。理由は…まだ話せないんですけど。」
俺にしかできない……?
そんなことがあるのだろうか。
「シノ、こんな怪しいヤツ信用すんなよ。シノの父ちゃんも騙されてんじゃねーの?理由も話せないようなやつだぞ…。」
リュウは敵意丸出しでそう言うが、その言葉にも確かに一里あると思う。
でも…
「何をすればいいの?俺に出来ることならやるよ」
「ッッ…!ありがとうございます!」
こんなに喜んでいる彼女が、嘘を言っているようには思えないのだ。
もちろん、完全に信用できたわけではない…のだが。
「シノ…!」
リュウが声を荒げた。
でも、その顔は今にも泣きそうで、俺を心配してくれているのが分かる。
「ごめんね、リュウ。けど俺……彼女を1回信じてみようと思う。」
「シノ……。そっか…」
リュウはうつむき…再び顔をあげた時は笑顔になっていた。
「そうだよな!ほんと1日くらいしかシノとは過ごしてないのにさ、なんかシノはそういういい奴だってわかってたぞ!お、俺がさみしいけど…気をつけて行けよな!」
「ありがとな…。」
リュウはまじでいい奴だ。
今心の中で謝るよ。最初、金髪のヤンキーだと思ってごめん。
「俺も…完璧に賛成したわけじゃないけど。でも、シノ愛し隊として、シノちゃんの決断に文句はないかな!いってらっしゃいシノちゃん。気をつけてね」
「ありがとう…セツナ。」
「シノ…美しくない世界を救う英雄になるというのなら僕は応援するよ。シノくんに幸あれ。……後、終わったら僕と遊んで欲しい…。」
「レン、絶対遊ぼう。ありがとう」
俺は三人を改めて見る。
みんな泣きそうな顔しやがって……俺も泣きそうだ。
「出発は明日だけど、準備があるから…今日は彼女の家に泊まるよ。だから…これがほんとに最後だけど…もうお別れはすんだ?」
今までじっと黙っていた父が言った。
俺は頷いて、セツナたちの方をもう一度見る。
「うん、もう平気。だって最後じゃないからね!絶対帰ってくる!約束するよ」
そう言うと、俺は父親と少女の後を追って玄関を飛び出した。
「シノもシノの父ちゃんも元気でなー!!」
背中に3人のあったかい声を受けながら、俺は歩き出した。
やっとタイトルらしい物語になってきた気がします。
また今週中に更新すると思いますので、よろしくお願いします!