15才
誤字脱字ご指摘よろしくお願いします
「ふぅ・・・」
14才の時にダークヴァルチャーの毛で作ったこのコートを身に纏い、
いつものようにまた旅に出る準備にかかる。
あの魔族にあってから約10年程たっただろうか、ボクの身長は170センチくらいになった。
魔法も剣術もできるようになった。魔法では、闇属性ならば魔族にも一本とれるようになった。
でも名前を教えてくれない
それにあの時出会って以来魔族はボクのレベルも教えてはくれない。
「お前に言ったら調子に乗るだろ!」
と言われた。ご最もだ
昔はレベルに興味があったが、最近はどうせ教えてくれないだろうから、」
聞くのさえやめている。
今日のメニューはなんだろうか・・・
そんな事を考えながらも、ようやく準備も終えて、
魔族と集合の約束をしている大木に行く。
しばらくすると魔族は、ゆっくり、ゆっくり歩いてきた。
「おはようジン。まだ生きてたのか・・・」
ひどくガッカリした様子で言ってきた。オーラもでている。
生きてるに決まってんだろ!と、つっこみたいが、朝から
疲れるのはごめんなので、あえて真顔で
「うん。生きてた。」
と、答えた。
「よし今日の修業は、我と戦って勝つことだ!無論この周辺を壊すのは
なしだ。空中でするぞ
もし我に勝ったらお前も一人立ちだ」
「・・・えっ?、ほ、本当か!?」
「おう、実際お前は13歳くらいで一人にしても
良かったが、ちと事情があってな・・・、
そんなことより、さぁ始めるぞ」
魔族は少し口を濁すと、大きな翼を羽ばたかせて空に飛び立った
ボクには翼はない。しかし‘空中遊泳’と、呼ばれる技を習得したので
MPは常に使わなければならないが、飛べる分には飛べるのだ
足に魔力を集中して、地面を強く蹴る。ふわっとした感じがして、地面が遠くなっていく。
ふわっとしたこの感じがボクは好きだ。
魔族と同じ高さまで行くと、ボーンキングの右腕で作った剣を抜く。
「準備はできたか?、今日は本気でいくぞ」
そういうと黒くて大きな大剣を亜空間から取り出し、片手で軽々と持つと
独特なオーラが辺りに広がっていく・・・
「いつでも・・・」
ボクはそう答えると、‘威嚇’を発動させる。威嚇は敵に恐怖感を与えることができる魔法で、レベルが低いやつほど効果が高い
「ではっ・・・いく!」
すると魔族は次第に薄くなっていった。
瞬間移動か?・・・いやっ、違う。姿を消したのだ。
こういう時は・・・
「‘魔光’!!」
魔光は、闇属性魔法で、体の表面を魔法で纏っている奴の魔法を落とすのだ。
この場合、魔族は姿を現すのだ。
魔族は・・・あれっ?どこ・・・はっ!うしろか!
急いで手に魔力を込めて、剣に伝える。
振り返って剣を振る。
案の定魔族は真後ろにいた。しかし、ボクの剣の方がわずかに遅く
吹っ飛ばされる。
そして地面に真っ逆さま。
地面に落ちるのを警戒するよりことよりも、地面に落ちた後砂煙で
姿が見えなくなる方が危険だ。
「‘闇の波動波’・・・」
この技は闇の球を手の中込めて、放つ技だ。
一瞬でできる分、威力はそこまで強くはない。
そして空中にいる魔族に向かって放つ。
魔族は警戒していなかったのか、次の技を溜めていたのか、見事にクリーンヒットした。
そこまで見届けると同時に地面に落ちた。地面は大穴が
出来ていたが、ダークヴァルチャーのコートのおかげで
ボクにはほとんどダメージは無かった。
「よしっ、長期戦はふりだ・・・、初っ端だけど本気の技をしてやる・・・」
しかし、この技はMPを多く消費するのと、時間がとてもかかるのだ・・・
つまり失敗したら負ける・・・、でもするしかない
真っ向勝負で勝てるわけはないのだ
「闇の神よ、暗闇に潜む全ての魔物共よ・・・・・・・・・・・・」
詠唱はできるだけ小さな声でやる。
同時進行で空に飛ぶ、魔族は大剣にMPをこめていた。
距離は30メートルくらいだろうか。
チャンスだ、つまり防御にはあんまり気がいってないはずだ・・・
ボクは魔族に向かって猛スピードで突っ込む
「死の方向!!」
剣を振ると同時に詠唱も終わり、剣から光線が真っ直ぐに飛んできた。
ボクはわざと右手でくらった。
「ぐっ・・・・」
結構きいた。右手は激痛で力が入らない。そのせいで
剣を落としてしまった
右手は血だらけになってしまった。
当たった衝撃で少し煙もたった。
しかし、
「・・・・無に帰れ!!」
詠唱を終えることができ、魔族に左手で放つ
魔族との距離は数メートルのため、当たっただろう。
この超長い魔法は、最上級魔法の一種だ。
当たったものは原型を留めることはできない。
当たる確率はとても低く、近くでないといけない。
当たるとともに衝撃波で周りの空間が少し歪む、はるか下にある木達も
まるで突風を受けたかのように揺れていた。
次第に煙も収まり、安否を確認できる
「い・・・生きてる・・・だと・・・」
思わず口に出してしまった。
「ふぅ・・・危なかったな。ジン合格だ」
「えっ?ま・・・まだ勝負は終わっ」
「終わったんだ」
声をかき消されてしまった。いちを再戦のために右手は回復魔法をかけておく。
「まさか我の剣が粉々になるとは・・・」
「ま、まさか、あの短時間で剣で技を防いだの?」
「そうだ・・・、正直度胆を抜かれたぞ。いきなり大技を使ってくるとな」
「はは・・・」
「落ち込むことはない。あの剣は人間どもではS級という部類に入る
神剣だ。それを壊したのだから自信をもて」
「う、うん!」
すると頭を殴られた
「いてっ!」
「調子にのるな!」
「は・・・はい」
やっぱりかい!
とは言わなかった。
「それではお前には今からこのマジックアイテムで、探索者を目指すもの達が
集まるユーラシア学園という所に行ってもらう、そこに行ってとりあえず卒業しろ。」
「そのユーラシア学園には何年いればいいの?」
「1年だ」
「ながっ・・・じゃなくて、うん」
拳をあげようとしてきたので咄嗟に出た言葉を訂正する。
「あの学園は強ければだれでも入れる。ただし、我と修業したとは言うな。
人間達に聞かれたらごまかせ。とりあえず絶対に言うな、わかったな?」
「うん」
「必要な地図、教材、金はこのかばんの中に入れておいたからな。
卒業したらまた我が行ってやろう。
健闘を祈るぞ」
すると魔族は懐から小さな箱を取り出して
「転送開始!」
そう叫んだ
「あと10秒ほどでお前はいなくなる」
「えっ?はやくね!?」
「めんどくさいことは先に澄ますタイプなんだよ」
へいへい・・・
「ありがと・・・あの、最後に名前を聞いてもいい?」
だんだん視界が歪んでいく
「いいだろう。オレの名前は元魔王、サタンだ」
「えっ!?」
すると視界は闇に包みこまれた。
ジンのいなくあった後、サタンは一人で修業の日々を思い出していた。
「がんばれよ・・・」
一人つぶやいた
辺りは夕方に差し掛かっていた
能力値
ジン 15才
HP 10000
MP 100000
剣術 Lv89
闇属性魔法 Lv99
回復魔法 Lv70
無属性魔法 Lv78
特殊能力
威嚇
直感
武器手入れ
根性
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