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晴れのち雨

作者: 蝉時雨




向こうから春桜の足音がきこえる季節になった

蝶がそよ風をあおぎ

蒲公英が高くあくびして伸びをはじめ

蘿蔔の白い肌がのぞく

まだ隣の気持ちには気づかなくて



小川の声が蝉時雨と合唱をする季節になった

大地に緑が映え

空が遠い地まで身を透かし

陽が紅く照りつける

そして桃色の心の輝きに気づいた



遠くから鈴の音が聞こえる季節になった

風が優しく草を撫で

絵に描いた蜻蛉を染めはじめ

水に哀愁の香りが漂う

それでもこの気持ちは変わらなくて



山をつくる銀風が駆ける季節になった

ダルマが手袋をはめ

目に見える息が凍るようになり

赤青緑の花が咲く

そしてこの気持ちが報われないことを知った




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― 新着の感想 ―
[良い点] あまり説明せず、各段落の最後の行だけで表現している。 [気になる点] 季節の移り変わりと心の移り変わりに関連があるように思いましたが今一つ僕には判りにくかった。 [一言] なんだかとっても…
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