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雪の日に渡る

作者: 結城菜緒

これは企画小説です。正式に初参加です。「雪小説」と検索すれば、他の先生がたの作品が読めるそうです。企画小説参加していない方にも、読者さんだけの方にも楽しんでもらえたら嬉しいです。

 その子は、僕にとってこの世で一番大切な宝物だ。きっと、これからもずっとそうだろう。


 美名子と僕は、とても幼い頃から一緒にいた。親同士が親しい間柄であったことと、家が隣同士ということもあり、毎日のように顔を合わせている。笑顔の美名子をいつも見られるんだ。僕は幸せ者だと心から思う。

 生まれたばかりの美名子の姿も、朧げに覚えている。あれは確か、僕が六歳の時だった。

 僕は気づいたら、父さんの運転する車に乗せられていた。病院だ、病院だ、と頻りに口にする父さんと、僕の隣に座って、頭を撫でる母さん。助手席には、顔を強張らせたおじさんがいた。

 普段は表情豊かなおじさんで、どんな時もにこにこしていたし、誰より大きな笑い声で明るさを作っていた。

 でもおじさんが、いつもろくにしないシートベルトをしっかりとして、無口に固まっている姿を見て、僕は子供ながらにただ事ではないと思ったんだ。

 母さんに、どこに行くのと聞いても、優しく髪を触ってくれるだけで、何も言ってはくれなかった。わけが分からなかったんだ。ただ、いつもより少し強く抱きしめてくれたのを覚えている。

 “生まれたばかり”の美名子には、髪の毛が生えていなかった。おじさんは、髪が薄い自分の頭を鏡に映してばかりいたのに、とても嬉しそうに目を細めて美名子の丸い頭に触れていた。

 美名子は、みんなに待ち望まれて生まれてきたんだ。いつも誰かの、誰もの優さに包まれている。

 でも僕は、温かい気持ちだけでいることはできなかった。




「こーぉーちゃん!」

 白い枠組から、美名子の張りのある声がした。出窓になっている、僕の部屋の通風箇所。元気な声を届けてもらうために、この時間帯には大概全開にしてある。

 兄弟のいない僕の家族は実質、三人家族。それなのに一軒家に住んでいるから、日常生活に不要な部屋もいくつかあった。設計の時点で、何かを大きくミスしてしまったのだろう。

 優遇され、僕の部屋はとても日当たりのいい場所になった。団地の通りに面した、玄関のちょうど上辺り。つまりは二階。

 そう狭くない空間には、少なからずの家具が置かれている。テレビ、テーブル、チェスト……。どれも、白か、曇った白色をしていた。

 そんな空間には珍しく、出窓のある白い壁づたいに、カラフルな絵が飾られている。僕は決まって、その向かい側の壁に寄りかかり、時を過ごしてきた。

 読書をするときもそこ。勉強ができるようにテーブルの位置も、その絵に合わせて決めた。床に敷いてあるカーペットも、そこを中心に設置したんだ。

 その絵は、美名子にもらったものだ。幼稚園の“お絵描きの時間”に描いたものらしい。

 美名子が絵を描くことがあまり好きではないことを、僕は知っていた。幼いこともあり、上手いとは言えないのかもしれないけれど、それでも僕はよかった。

 人間みたいなものが二人、中央に描かれている。顔らしいものも、目や鼻らしき点があるだけ。極めつけに黒い濁点が、背景に所狭しとつけられている。……意味が分からない。

 白色と水色の二人の人間。

 白い服を表現するために、黒色で囲ったらしい。すごく太っているように見える。

 僕は今もその二人が誰なのか分からない。一人、水色はきっと美名子だろう。水色と桃色が好きな子だから。もう一人が分からない。でもきっと、おじさんなんだろうと思っていた。

 実際問題、なんでもよかった。

 美名子が僕にくれた、そこに意味があるんだ。

 立ち上がり、出窓へと近寄る。白いカーテンが揺れている。冷たい風が白を揺らし、僕を冷やす。

「美名、おかえり」

 真上を向きながら待ってい様子の美名子は、僕が窓から顔を出すやいなや、その顔をほころばせた。

「えへへへー。ゲンカンあーけーて」

「うん。ちょっと待ってて」

 笑顔を返して、窓の取っ手に手をかけた。少し細かい木の枠の間から美名子を覗くと、もういなくなっている。玄関の扉の前で待っているのだろう。

 今日は、一段と冷えるから。

 部屋から飛び出すように出ると、ドアを閉めることも忘れて、階段に足音を響かせた。少し息を荒げて玄関へと向かうと、そこには母さんがいた。

「あら、美名ちゃん。ちょっと待ってね。今開けるから」

 母さんは、スリッパから外履きに足を入れて、ノブに手をかけた。

「今日は寒いわよね。風邪ひいちゃ大変よ」

 全部、僕が言いたかった言葉。




「ほら。今日ね、美名ちゃんがくると思って、おばさんケーキを買ってきたの」

 母さんは、どこからか白い箱を大事そうに手にして歩いてきた。それを食卓テーブルに置くと、手際よく食器だなの中から手頃な皿を三枚取り出した。

 向き直り、皿を食卓テーブルにすべらせた。青いチェックに皿の白い円がするんと溶けるも、当然のように境には線が引かれている。

 テーブルの端から端まで流れるそれを横目に、僕はマグカップにお湯を注いで紅茶の用意をしていた。体、上半身が熱い。それでも、スリッパを履く足は冷たい。

 美名子の目の前に、重ねられた皿が器用にすべる。自らが映る、曇りのない白さを、美名子は嬉しそうに除き込んでいる。

「三時じゃなくて、五時のおやつになっちゃったけど」

 金属の馴れ合いの音をしばしさせながら、人数分のフォークを探す母さん。

  美名子はというと、皿はもう見飽きたのか、ケーキの箱を開けようとしている。僕は、自分と母さん、各々が座るであろう席にマグカップを置いた。

 温かさに負けて安息を求め、冷たい空気へとすがるようにのびる湯気。それを寂しそうに、でも誇らしげに見上げるマグカップ。

 最後の一つを美名子へ。

 ケーキに会うために、封をしているシールをぺりぺりと優しく剥がそうとしていた美名子は、手元に置かれたうさぎのマグカップと僕の存在に気づいた。両手で包むようにマグカップに触れて『ありがとう』と言う。

「さ、美名ちゃん、どれにする? 一番に決めていいよ」

 ケーキの箱を囲むよう、テーブルにつく三人。

「ミナはねぇー、……これにする!」

 少し考えたようなそぶりを見せたけど、本当は最初から決めていたのだろう。美名子はいちごのショートケーキが大好きだから。

「ほら、美名。お皿かして」

 身をのり出して、手掴みでケーキを自分の皿に移そうとしていた美名に、自分の掌を出す。

「え? エヘヘ。はい。こうちゃん、ありがとう」

 恥ずかしそうに頬を染めて、生クリームのついた指を背中に隠した。

「早くなめてしまわないと、ベタベタしてくるよ」

 美名子が望むケーキをフォークを使って皿へと盛りながらそう言うと、次に美名子が目に入ったときには、指をペロペロなめていた。

「じゃあ次は佐古(さこ)ね。佐古はチョコが好きだったのよね。チョコの買っておいたから」

 母さんは、微笑みながら掌をこちらに出してみせた。

 最初、僕はわけが分からなかったが、慌てて自分の皿を母さんの掌にのせた。

 無器用な母さんがやるよりも、僕の方が上手にケーキを皿に移せる気がしたけれど、当たり前の微笑みと気遣いがうれしくて、それに甘えた。もう十六だというのに。温かい母さんは、やっぱり好きだ。

 母さんは、『はい』と僕に皿を渡すと、一連の動作みたいに淀みなく自分の皿を手に取った。母さんは自分でケーキを取ろうとしていたけれど、僕は母さんと同じように微笑んで皿を手にすると、抹茶のケーキをのせて渡した。

 白い皿に、緑のクリームの跡など付けずに。

 ふと自分の皿に目を落とすと、白い皿は茶色が半分をしめているくらいで、ケーキ自体があっちへ倒れ、こっちに捻れ……。

 三人は、いただきますと手をそろえて笑顔で食べはじめ、皆一様にペロリとたいらげた。夕方ともなれば、適度にお腹が空くもの。夕食のことなど頭に無いのか、母さんは戸棚からクッキーの入った平たい缶を取り出して美名子に勧めている。


 クッキーも一通り食べた後、美名子と母さんは満足げに椅子の背にもたれかかっている。

 マグカップや皿等をながしに置いて、水ですすぐ僕。温かい水がでるのを待つ間は、多量の冷水が手に触ることを恐れ、壁に吊られた時計に目をやると、もう七時になろうとしていた。

 振り返り、目をとじてうとうとしている美名子に声をかける。

「美名、もう帰らないと。おじさんとおばさんが待ってるはずだよ」

 すると美名子は、『わっ』と声を上げて椅子からすべり落ちそうになった。

 ――一瞬、体が熱いのか寒いのか分からない、そんな感覚。

 気がついたら美名子の小さな顔が右肩の近くにあった。左膝が床についている。急いでしまったせいか、左手を食卓テーブルにぶつけたようでじんじんしている。

「わぁ、大丈夫!? 二人とも怪我ない?」

 母さんが小さく叫び、自分の顔の近くに両掌を近づけた。

「ふっ…ううう……」

 途端に美名子は泣き出して、背中に短い腕が回された。

「ごめん……ごめんなさい」

 肩にある顔が熱くなっていくのが分かる。

「大丈夫だよ。怪我は? ない?」

 ぐしゅぐしゅ泣きながら、うなずくのが分かる。

 中途半端に椅子の足にもたれかかる美名子の背中に右手を回して、スッと抱き上げた。美名子の顔は、案の定涙でぐちゃぐちゃになっている。美名子は、すすり泣きながら『こわかった…』と小さく呟いた。

 むせび泣く美名子を見かねて、何かを言わなくては、という思いが頭をよぎった。けれど、何かを上手く言うことができない気がする。美名子は泣き続けている。

「ごめんね。水に濡れた手で美名に触っちゃった」

 笑いを吐きながら。

 美名子は涙の量を抑えたのか、泣き顔がうすらいだ。

「美名ちゃん、おばさんがおウチまで送っていくね」

 サッと僕の腕から美名子をかすめ取ると、急いで玄関へと走って、すぐにドアが閉まる音がした。






 きっと、体を打ったりはしていないだろうし、『怖い』とは言っても『痛い』とは言わなかった。うん、大丈夫だろう。落ち着けば、すぐに笑顔に戻る。

 歯磨きをするとき、階段をあがるとき、この思考を繰り返していた。

 僕は部屋の定位置に座り込んだ。明かりもつけずに自分の部屋にいると、余計たくさんのことを考えてしまう。


 いつも小さくて、それでも温かい美名子。ずっと昔から一番近くでお互いを見てきた。何をするのも一緒で、飽きもせず側にいた。

 泣き虫で、落ち着きがなくて。それなのにどこかのんきで。

 いつの間にか好きになっていた。

 思春期は、心臓や血管などの循環機能が未発達なため、性的成熟に伴う変化がおきやすくなるという。だから、単純な事でドキドキしやすく、それを恋の高鳴りと勘違いするのしてしまうらしい。それが恋に恋した状態で、思春期・青年期の恋はほとんどこれらしい。

 ――僕の場合はどうだろう?

 幼い頃からあまり物事に動じない人間だった。それ故か、“ドキドキ”という感覚はあまりない。 美名子といるときは、時々そんな感じがある。それも、最近回数が増えてきたように思う。その度に、僕はどうしたらいいのか分からなくなるんだ。

 でも、隠しておかないといけないというのは、なんとなく分かる。

 ため息をついて天井を見上げ、カラフルな絵から目を逸らした。


 どうか、僕の氷を割らないで。

 重たくなった君が、今上を歩いたら、とても簡単に割れてしまう。いとも容易く破れてしまう。

 だから、やわらかい雪を降らせるよ。温かいそれを積もらせて、冷たい氷を隠すから。だから安心して。安心して歩いてくればいい。その下に何があるなんて気にしないで。

 おっちょこちょいな君がツルッとすべって、転んでしまわないように。その衝撃で、僕が壊れてしまわないように。二人が、離れてしまわないように。

 気づかないで、いつまでも。

 何も知らずに笑って、そこに居てくれさえすれば、それでいいんだ。


 寒さで筋肉が固くなったことに気づき、窓の外からの明かりを頼りにベッドへと近づき、ぼふっと音をたてて倒れ込む。通りを走る車の光が、天井や壁を一筋で写し出した。左腕で全てを遮るように顔の上にかざす。

 ――本当は、嘘なんだ。

 美名子にもらった絵に背中を向ける。後ろを見ないまま、手で探し当てた毛布を適当に被って、静かに目を閉じた。



 次の日も美名子は学校を終えて、僕の家に直行したみたいだ。開け放たれた出窓から、いつものように声が聞こえると、玄関へ歩いていった。普段よりも歩みが遅かったように思う。


 僕の気持ちをまったく知らないであろう美名子は、僕の部屋で“お話し”したいと言った。

「きのうは……」

 宛てがわれた白いクッションに、素直にしゃがみ込む美名子は、手をモジモジさせている。

 何が美名子の頭のなかを駆け巡っているのかを、瞬時に理解した僕は、次の言葉を口にさせるのが嫌だった。

「いいよ。急に声をかけた僕がいけなかったんだから」

 僕にできる限りの優しさで微笑んでみせた。

 『でも、』という美名子の言葉を濁し、消しさる。僕の本心。

「……美名子は何も悪くないよ。僕が全ていけないんだ」

 口を開けて僕を見ている美名子の目が、痛い。

 この部屋に美名子がいる。昨日の夜に、僕が考えていたことなんて何も知らずに。純粋に僕を見て、想ってくれている美名子。

 痛い。頭が痛い。

 美名子がいるには、この部屋の色は脆すぎる。簡単に汚れに染まってしまう。それは僕のなかと同じ色だ。

 黙る僕に違和感を感じたのか、沈黙を破りたくての行動なのか。美名子は心なしか、上調子に声を出した。

「そういえば、こうちゃん。ミナの絵をかざってくれてるよね。嬉しいな!」

 美名子は、壁の絵を見つめている。両頬に手を当てて、ほぅっとやわらかく息を吐いた。

「思い出だもん。こうちゃんもタイセツにしてくれてて、ミナほんとうに嬉しい」

 無邪気に笑う美名子を見て、自分のなかの汚れがひどく目立つ。

「美名は優しいね。おじさんの髪の毛をちゃんと描いてあげて」

 この部屋のなかで、唯一確かな色をもつ美名子を見ないで、そう言うのが精一杯だ。

「おじさん? なに言ってるの? こうちゃんだよ。だってかみの毛生えてるよ!」

「え……だって、太ってるよ?」

「どこが?」

 首を傾けてこちらを見ている。

 僕は絵をまじまじと見つめた。もう少し近くで目にしようと、絵の壁へと歩み寄る。

 ――僕と美名子?

 美名子が、すぐ横に膝で歩いて来るのが分かった。

「いつに書いたのかわすれちゃったけど。いつか雪がふったとき、いっしょに小さな雪だるまをつくった日の絵をかいたんだよ」 頭が空洞になっているみたいに、音が反響する。

「ほら、雪がふってる」 美名子は、黒い濁点を指さした。

「好きなじかんっていうテーマらしくて。それならこうちゃんとだなって」

 照れながら、自分の服を掴んだり放したりしている。

「こうちゃんはミナのそばにいつもいてくれる。嬉しいの。ずっと、ずっと、いっしょ」

 すぐ近くに、存在する、今この場にある空間。



 放心状態の僕は、頭が痛いだとか言って、生まれてはじめて、美名子が家に帰るように促した。

 夕食をとらずに部屋にこもる僕を心配して、母さんと父さんが入れ替り立ち替りで部屋に訪れた。その度に僕は『大丈夫だよ』と軽く告げるだけ。

 ずっと、美名子がくれた絵が一番よく見える、僕の定位置で耽っていた。

 部屋の電気は消されている。僕が消したのか? よく覚えていない。

 近隣の家のクリスマスイルミネーションが窓から部屋の中を照らす。カラフルな色が部屋を支配する。けれど、頭には入るが心には届かない、電飾の色。それに負けない僕の白。

 僕の白ばかりの部屋には、相変わらず一つだけ多彩なもの。

 それ以外は必要ないんだ。大切なことを忘れてしまわないように。

 真っ白な僕の心のなかにある、自分でも驚くほど綺麗で、大切な気持ち。美名子のそれにも負けないくらい純粋な想い。他とは相反するカラフルな色使い。確な色合い。

 僕はそれを眺めて、懸命に氷を張らすから。その上に雪を降らすから。

 その場凌ぎで降らせた雪は、汚れた黒の濁点。それが、僕の白を染める。

 僕が降らせないといけないのは――気持ちを隠す為には――真っ白な決意の雪でなくてはならない。


 絵の中にいる、二人の笑顔をにじませてはいけない。

 僕は、壁の絵を見つめ、心のなかである部屋にいながら、そう誓った。






 いつまでたっても暮れない明日を。

 汚れのない今日を。

 曇りのない君を。

 ただ、君はそこだけを歩いて。


 いつまでも、どんな時も溶けない雪を。

 汚れのない積もりを。

 つもりではない僕を。

 僕はただ、それだけを祈って。







 今日も、僕は心に雪を降らす。











私自信、かなり続きが気になる二人です。

しかも、初の男の人(男の子?)目線です。

かなりドキドキです。


久々に書ききった感があるので、それ故読んでくださった方に伝わるかどうかとても不安で心配です。


なので、感想など素直にいただけると嬉しいです(*'∀'*)

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― 新着の感想 ―
[一言] 優しい文章で書かれていて、温かい気持ちで読むことが出来ました。面白かったです。 ただ椅子から落ちて泣いてしまうような子にしては、その後の台詞が大人びているような感じがします。 あと年齢の設定…
[一言] おつかれさまでした。 文法的な点は白狼さまと重複しますゆえ割愛させていただきますが。 私論ではありますが地の文が圧倒的に長く,それに伴うだけの印象的なセリフやシーンも見られなかったことが「…
[一言] こんにちは。評価が遅くなってすみません。 「どうか、僕の氷を割らないで」名台詞です。彼の心情をここまで的確に表した言葉って、なかなかありませんよ。 少し残念に思ったのは、美名子が椅子から落ち…
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