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依頼:盗人討伐及び盗品の回収

まともに書いた事が無いので練習がてらに書いてます。

定期連載とかムリですので、思い出した時気が向いた際にでも見て頂けると有り難く思います。


主人公の設定自体未だ考えてません。

……戦闘描写の練習ですし。

「ハッ!!」


 俺は手にした剣を右手で持って振り上げると、そのまま全身を使って振り下ろす。手に感じた反動からこちらの攻撃が相手に確かに当たったという手応えを感じた。

 しかし予想以上に綺麗に当たった為か負荷が大きく、まだまだ慣れていないのもあって思わず剣から手を離し掛けてしまう。そして相手はその一瞬の隙を逃さずこちらに反撃の刺突を繰り出してきた。


「やばっ」


 慌てて、不恰好に右足を後ろに下げ身体をずらしながら、もう片方の手に持った円形の盾を相手の剣のはらに当てて受け流す。そしてその反動に乗る形で後ろに跳び退った。なぜ受け流すかといえばまともに受けると盾ごと腕が貫通される恐れがあるためだ。

 以前避けきれずに相手の渾身の斬撃を盾で防いだ事があり、その際に使っていた盾は真っ二つに両断された。あの斬撃があと少し深ければ今頃俺の左手は使い物にならなくなっていたに違いない。それからというもの俺は可能な限り避けるか受け流すようにしている。

 因みにその時の相手の武器はろくに手入れもされていない初心者向けの長剣だった。……本気で、出来る限り俺は死ぬまで五体満足で生きていたいと願ってる。


 この国では、普通に流通している武器に対して防具の能力はそれほど高くない。その為に前述の様な現象はそれなりに多く、駆け出しの冒険者の少なくない死因の一つとなっている。

 多分、敵の攻撃の全てをまともに受け止めるには騎士が持つ様な厚みのある鋼で作られた盾を用いなければならないだろう。しかしそのようなモノはとても高価で、俺のようなその日暮らしの冒険者にはとてもじゃないが手を出せない。また、機敏である事が重要な冒険者が鈍重になる防具を身に着けるのは利点もあるが不利な点も同じかそれ以上にある。同じ戦いを行う身ではあるものの、少数と多数、前提も違えばその用途や運用もやはり大きく違うのだ。

 一応、平均を超えた筋力を以っているなら鋼の盾を用いながら機敏に動き単独で戦い抜ける可能性も無くはないが、少なくとも俺にそんな馬鹿力はありません。


 まあ、無いものをねだっても仕方がないので、己が身の丈に合った戦い方をするまでだ。俺は、傷ついて動きを如実に鈍らせた相手を注意しながら周りに他のモノが居ないか探る。どうやら敵の増援は居ないようだ。

 俺は不意打ちの可能性がほぼ無い事を確認すると、意識を目の前の相手だけに集中し攻撃を再開する。


「シッ!!」


 ある程度余裕を持った動きで袈裟懸けに切りつける。しかしその斬撃は思いきり相手の視界に入りながら切りかかった為にしっかり盾で防がれる。……狙い通り。


「せいっ!!」


 攻撃を防がれた反動を利用しながら剣を引き、俺はすかさず胴へ目掛けて剣を叩き付けた。踏み込みと腰の捻りを加えた薙ぎ払いは、自分で掲げた盾に視界をふさがれている様な人間に対応出来るはずもなく、狙い通りに胴を切り裂くとそのまま勢いで相手を吹き飛ばした。

 その場から動かず倒れ伏した相手を見やると既に虫の息のようだった。俺は反撃に注意しながら近づくと敵の急所を剣で突いてトドメを刺す。その際、手に肉を貫く感触を感じ思わず若干顔をしかめてしまう。しかし、これも生きる為だと割り切る。

 一応人を殺すのは初めての事では無いのだが、まだまだ慣れる事などできはしない。


「さてと、依頼の達成証明の証拠を探しますかね」


 俺はそう独り言をつぶやくと、相手の荷物を探る。その際に周囲を警戒する事は止めない。

 死体からは依頼の盗品以外にもそれなりの金目のものが見つかった。これらは、他の依頼書を確認してから処理する事にする。流石にろくに確かめもせずにこれをそのまま売り流してしまうのは風評等を考えると問題がある為だ。場合によっては賊をまとめる相互扶助会(ギルドの様なもの)に目を付けられてしまう可能性もある。

 一応、依頼での討伐や捕獲に関して彼らは「捕らえられる者」「殺されるものが悪い」という姿勢であるため、そこまで問題にはならない。……たまに逆恨みされる場合もあるが、基本的に彼らも世間とは持ちつ持たれつの関係なのである。

 それに冒険者にとっては酒場以外での貴重な情報源でもあり、決して蔑ろにして良い存在ではないのだ。……脳筋な奴らはそこいらを良く理解していないけど。

 だが、受けた依頼に無い高価な所持品を売りさばいてしまうと、盗人をそのため(・・・・)に狩っていると思われかねず。もしそんな事になってしまえば、情報をやり取りする処か目の敵にされてしまうかもしれない。そういった状況にならないためにも、どの様な相手に対してもある程度は真摯に対応する事を心がける様にしている。やりすぎて機を逸してしまうのは問題だが、必要な分の慎重さは臆病等ではない。物語の様な蛮勇は現実では大概身を滅ぼすのだ。

 ぶっちゃけ、その生き方から彼らの中には暗殺者に秀でた者も少なくないため、寝ている内に殺される可能性もある。超高確率で。……俺はそんな死に方は御免なのです。

 その所為で下手に出てるとか誤解されてたまに頭の悪い奴らに舐められますが、それほど害がないなら捨て置くに限ると放置中。基本的にある程度は実力より低く見られた方が世の中渡りやすいし。

 そんな取りとめもない事を考えながら手を動かしていたらあらかた価値がありそうな物は回収できた。


「さて、やる事は全て終わったし帰りますか」


 そう口頭確認をして俺は盗人の隠れ家を後にした。

 どうやら暫くは働かなくても過ごせそうだ。 

自分も他人様にはよくツッコミ入れますので、文法間違いとか見受けられましたらコメントお願い致します。

……人様と違って自分の書く文章って中々修正仕切れませんね;


皆さんはどの位時間をかけて添削や確認をするんでしょうか。

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