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THREE  作者: トーヤ


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5/15

友達がやってきました

かなり前に書いたものですが、

データが出て来たので、

手直しして投稿していきます。

その夜の17時を回った頃、美奈(みな)里佳(りか)、えりかの3人が突然私の家にやってきた。


「どうしたの?3人揃って。あ、とにかく上がって」


3人に私の部屋で待つように告げて、私は飲み物を用意しに行った。

ペットボトルの紅茶とグラスを持って、部屋に戻ると、3人が待ち構えていた。


何!?コワイ……。


「あちゃ、どういうことよ!?」

「へっ!?なにが?」


何の前振りもなく、どういうことかと聞かれても、私も何が?と言うしかない。


「夕方、あちこちからものすごい量の電話が入ってるのよ。3人ともに」

「えぇっと?だから何?分かるように話してよ、お願いだから……」


全く全然何だか分からない私は、もう一度聞き返すことしか出来なかった。

すると、美奈がため息をひとつこぼして、


「あちゃってホンットにとことん、信じられないくらいマイペースねぇ」


そんな今更しみじみ言わなくても……。


私は心の中でブツブツ呟いた。

いつまでたっても話しの噛み合わない私に、痺れを切らした里佳が単刀直入に口を開いた。


「だぁかぁらぁ、ぶっちゃけた話、あちゃが黒坂と付き合うって話よっ」


みんなの言いたいことがやっと分かった私は、


「あっ」


と、だけ呟いて、瞬き一つしなくなってしまった。

それを見た3人は、本当のことなんだ、と結論付けている。


「どうして、いきなりそういうことになっちゃったわけ?」


えりかが聞く。

みんな私の答えを待っている。

うぅっ…………………….。


「だ、だれにも言わない?」

「言わない、言わない」


口々に言う3人の顔は、興味津々、そして好奇心丸出しだ。


また、笑われるのかな……..。


私は覚悟を決めて、


「今日ね、図書室でね…..」


と、出来事をかいつまんで話を聞かせた。

たけるが美奈の言った通りに私のことを覚えていたことも、だ。


「へぇー、やっぱり黒坂(くろさか)覚えてたんだ?インパクトあるもんね、出逢い方に」


ちょっと勝ち誇った美奈が続ける。


「よかったね、初恋実って」


って、何で初恋って知ってるのよぉ~?


私はまたしても、心の中で叫ぶハメになった。


「でも学校行ったらすごいことになってるんじゃない?」


と里佳。


「あっ、そうかも。多分すごい速さで広まってると思う」

「かもねぇ….電話の数、半端じゃなかったもん」


他の2人も頷いている。


えっ、どうしよう!?


かなり半泣き状態の上、パニクってる私を見かねた美奈が、


「でも、まぁ。とりあえず明日は休みだから、多少はいいかもね」


と、問題先送りのフォローを入れてくれた。


あぁ、休みでよかった…….。


本気で思わずにはいられない私だった。

そんな私に向かって、


「やっと4人で彼氏の話が出来るね」


などと、唐突に里佳が言う。


「えっ、?ちょっと待って?みんな彼氏いるの?なんで?私だけ知らないの?」

「別にわざと言わなかったわけじゃないよ?ただタイミング逃したら言いづらくなっちゃってさ」


と、えりかがゴメンねの顔をしてくれる。


「そのうち、紹介するよ。同じ学校の人だから」


と、美奈がさらりと告げる。


「お、同じ学校って3人とも!?」


みんなで首を縦に振ってくれる。


今までみんなの何を見てきたの?

ようするにとことんマイペースってこと?

自分のことしか見えてないってこと?

情けないなぁ、もぉ……..。


何気に落ちこむ私だった。


はぁ、疲れた1日だった……..。


すでに1日が終わってるあたり、何とも私らしいと言えた。


「ねぇねぇ、ところであちゃ、明日の休みはもしかして黒坂とデートだったりする?」


その一言で、現実に引き戻されたみたいに、反応してしまった。


そーだ、明日デートなんだ…..。


「あはははは、そうなんだ?あちゃって素直ねぇ、顔真っ赤だよ」


慌てて顔を押さえたところですでに遅い。

ただ今、体温上昇中ってカンジだ。


「もぉ、からかわないでよぉ~~」


3人はとても楽しいらしく、どんどんからかい内容がエスカレートしていく。


「そんなんで、黒坂と2人になって大丈夫なの?」

「気絶しちゃうんじゃないのぉ?なぁーんて、冗談よ、冗談」


と、笑っている。

実際のところ笑い事では、これっぽっちもないのだけれど……。


「もう、気絶した」


私は俯いたまま、聞こえるギリギリの声で呟いた。


「「「えっ!?」」」


3人の声が重なった。

3人は顔を見合わせて大爆笑した。


言わなきゃよかった…….。


私の頭の中には、後悔先に立たずという言葉が浮かんでいた。


「あちゃらしい~~~」

「あちゃはそのままでいて」


3人は好き勝手に感想を述べて笑い疲れた、と言って帰っていった。

軽く20時は回っていた。


あぁ、早く寝なくちゃ、遅刻なんて絶対にしたくない……。


でも、ドキドキして眠れないよぉ、なんて思っていた私の意識はすでに遥か彼方、夢の中だった……。

ある意味、私は大物なのかも知れない…..。

毎日更新予定です。

よろしくお願いします。

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