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THREE  作者: トーヤ


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13/15

予定は立ててませんでした

かなり前に書いたものですが、

データが出て来たので、

手直しして投稿していきます。

クリスマスを2週間後に控えた、ある日の昼休みのこと。


「あちゃはクリスマスどうするの?」


美奈(みな)が何の脈絡もナシに聞いてきた。


「えっ!?」

「えっじゃなくて、クリスマス」


3人が私に注目している。


「みんなはどうするの?」


たまにはと思い、私は聞き返してみる。


「うちらのはいいのっ、うちらのは。あちゃのが聞きたいの」

「いつも私のことばっかりで……..みんなのことも聞きたいよ」


私がちょっと膨れて見せると、3人は笑いながら、分かった分かったと頷いてくれる。


「私は学校サボってスノボに行くんだ」


里佳(りか)は堂々と学校サボってなんて言ってるけど、いいのかなぁ?


「スノボかぁ、いいなぁ。私は彼の家でご飯作ってケーキ食べて…..みたいなカンジ」


えりかはそれでも十分幸せそうに見える。


「私も似たようなもん。映画見て、どこかで外食するくらいかな」


美奈(みな)も含めて、みんなちゃんと予定が組まれている。


たぶんクリスマスとは、そういうものなんだろうけど…..。


「「「でっ!?」」」


と、3人は私が口を開くのを待っている。


「…….実は、何も決めてない……」


と、私が正直に答えると、


「こらぁ、決めてないなら先にそう言いなさいっ」

「そうだよ、うちらだけ予定話したってつまんないじゃないっ」


何やら、一斉に責められている。


「ゴメン」


私は思わず勢いに押されて謝っている。

ちょっと情けないのは、私が私らしいためである。


「まぁまぁ、でもあちゃ?クリスマスまで何日もないんだから、早いうちに決めなよ?街は幸せな恋人たちで溢れ返るんだから」


そんな話しをしているところへ、美奈の彼氏が現れた。


「どうしたの?珍しいじゃない、昼休みに顔出すなんて」


なんて言いながら美奈の顔は、とても嬉しそうだ。


「いや、おまえに用じゃないんだ。麻子ちゃんになんだ」


えっ!?


私はまさか自分に用があるなんて思いもしなかったので、驚いて顔を上げた。


黒坂(くろさか)に頼まれたんだよ。アイツさっき突然具合悪くなって、早退したんだ。で、麻子(あさこ)ちゃんに伝えてくれってさ」


私はたけると付き合ってきた半年の間、具合の悪いたけるなんて見たことなど皆無だったのだから、思ってもみなかった情報に私は少なからず動揺と戸惑いが胸の中で交差している。


「あちゃ、帰りにお見舞い行きなよ。家知ってるんでしょ?」

「そうだよ、黒坂の顔見れば安心するよ、きっと」


私の顔はよっぽど情けなかったのだろう…..。


みんなの顔が気の毒なくらい心配色に染まっている。

ひとつ頷いて、私はぎこちなく笑みを浮かべた。


お見舞いに行けばいい、きっと大したことないと笑ってくれる。


私は自分にそう言い聞かせ、倒れるのを堪えていた。

毎日更新予定です。

よろしくお願いします。

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