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THREE  作者: トーヤ


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10/15

想像を超えていました?

かなり前に書いたものですが、

データが出て来たので、

手直しして投稿していきます。

翌日、学校で会ったたけるはいつものたけるだった。

だから余計に昨日のたけるがありえるワケないけれど、別人に思えて仕方のない私だった。


「おはよう、麻子(あさこ)


と、右手で私の頭をくしゃっとする。


「おはよう」


見上げるたけるは笑顔だ、私の好きな笑顔なのだ。


「昨日はごめんね。あんなにイヤがってた美術館引っ張りまわして」


さりげなく探りを入れてる辺り、信用してないのかな?などと思いつつ、瞳がたけるを捕らえている。


「いいって、麻子の珍しいワガママだからなっ。あっ、麻子。誕生日おめでとう」


そんな言葉と一緒に赤いリボンの掛かった包みを渡してくれる。笑顔も添えて。


私は上手く話題が変えられたことに気づいていたが、嬉しい気持ちも本当なので顔が自然にほころんでいる。


「ありがとう。開けてもいい?」


包みを受け取って聞いた私に、


「ダメ。帰ってから開けなさい」


と、命令口調でたけるが言う。


「えぇぇぇっ!?なんで?見たいよ」

「ダメったらダメっ」

「どうしても?」

「どうしてもっ!!」


何が何でも、今は開ける事を許してくれないらしい……少し膨れっ面を作る私に、


「テレるから家で見ろよ」


と、たけるは小声で呟く。

そこまでたけるに言わせたら、私も開けるわけにはいかない。


私はわかったと頷く。

それなら…..。


話しを戻しちゃおうかな?


「ねぇ?昨日ね、私驚いたんだけど、たける絵は分からないって言ってたのに、すごく詳しく解説してくれたじゃない?本当は好きなんじゃないの?」


私が気になっていたとを口にすると、たけるは一瞬ヤバイって表情をして、たけど次の瞬間何もなかったように、


「イヤ、本当にイヤなんだよ。ただ昨日はちょっとインテリのフリでもしようかと思って、前の日に覚えていったんだよ」


そんな風にちょっとだけ、テレくさそうに教えてくれた。


私は昨日一人で、色々と勘ぐっていたことが急におかしくなって、


「そうなんだ?私、昨日一人で色々考えちゃって、すごく変なこと考え出しちゃったよ」


と、笑った。


「へぇ、どんなこと考えたんだよ?聞かせろよ?」


と、たけるはいつものイジワルな瞳の笑顔をする。


「たける、絶対笑うよ」

「笑わないって、たぶん…….」


すでに笑い出しそうなたけるに、私は、


「何かね、実はたけるには双子の兄弟とかいて、入れ替わったんじゃないかってそんな風に思ったの」


そこまででたぶん、たけるの爆笑が聞こえると思っていた私の予想に反して、いつまでたっても笑い声はやってこなかった。


視線の先にいるたけるの顔からは、表情が消えていた。


えっ!?

なに?どうしたの?


「……たける?たけるってばっ」


私の何度目かの呼けびかけに、瞬き一つして時間の流れにたけるは戻ってきた。


「どうしたの?もしかして、やっぱり呆れた…..?」


私の情けない顔を見たたけるは、フッと笑って言った。


「いやいや、なかなか想像を遥かに超えていたご意見だったので、ノーコメントとしておこう」


私はバカなことを言った、自分への反省の最中で見ていなかった。

その時、たけるがものすごく神妙な顔をしていたことに…..。

毎日更新予定です。

よろしくお願いします。

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