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中編

冷めきった家族の会話の2週間後。


また突然の知らせが私に届いた。

お父様とお兄様の連名の手紙に書かれていたのは、やっぱりフラム王国と開戦したという旨と、私も先発隊に参加しろということ。


要は戦争に出立しろという命令である。


こんな大事なことを手紙一つで済ませるだけではなく、まさかの先発隊に加われと。


私のことを聖女として必要と言っておきながら、2人はとことん私の存在を利用し続ける。

でも、これは私が10歳の頃から変わらない。


だからか、『やっぱりそうなったのね‥‥』と思っただけで終わり、私はすぐに侍女に手伝ってもらいつつ、出立の準備を始めた。


とはいえ、度々魔物討伐に向かった経験もあり、慣れたものだったので、すぐに終わるのだが。


━━フラム王国との国境近く。


私と騎士や魔法師団の者達で編成された先発隊は更に2週間後にはその地に立っていた。


そして、フラム王国側には━


(アベル様‥‥)


もちろん、はっきり顔が見える距離にいる訳ではない。

気配で分かるだけだ。


そして━


フラム王国側から使者が来た。

その使者の方も私がよく知る方だった。


「フランツ様‥‥」


フランツ・リスレ様。

アベル様の同い年の側近の方で、本人から教えてもらったのだが、フラム王国の公爵家の次男で、アベル様とはいとこであり、幼なじみだとか。

だからか、アベル様が我が国にいらっしゃる際も度々アベル様とご一緒にいらっしゃったりする。━ちなみに前回はご一緒ではなかった。


そのフランツ様は私の前まで来たところで馬を降りた。


確かに王女であり聖女の私がこの部隊の隊長というか、代表なので間違いではない。


「‥‥王女殿下。このような場所でお会いすることになるとは‥‥なんと申し上げたらよいのか‥‥」


気まずそうにそう仰ったフランツ様に私も苦笑いを浮かべずにはいられず、そのまま答えた。


「ですわね‥‥でも、仕方ないかと‥‥」


「ですね‥‥」


なんとも言えない空気が流れるが、我が国の騎士や魔法師団の者達が動く様子がないのは、フランツ様やアベル様と顔見知りのためだ。

私達と同じく気まずそうな表情を浮かべている。


そんな空気を変えたのはフランツ様だった。


「さて、王女殿下。」


「はい。」


私も頷いた。

すると、フランツ様は手紙を差し出した。

それを受け取り、中身を改めるとアベル様の綺麗な字が並んでいて━


「‥‥‥」


「王女殿下?」


フランツ様は手紙の内容を知らないまま配達係を頼まれたのかもしれない。


だって━


私は手紙を手にしたままボロボロと涙を流した。


『殿下!?』


それを見たフランツ様含めたその場の全員が驚きの声を上げた。

だが、私は手紙を抱きしめてなおも涙が止まらなかった。


(アベル様‥‥)


嬉しい感情もあるが、迷いもあった。

正直、何が正解なのかも分からない。


ただただ手紙の内容が意外過ぎた。


こういう戦争の場において、こうして使者を派遣して行うのは普通、この戦場においての決め事の相談だ。

戦勝となる条件や禁止事項の確認等々。


戦争といえど対等であれ。

奇襲など最低最悪の愚行。


この世界ではそういった考え方が根付いているためだ。


だが、アベル様からの手紙には一切そういったことが記載されてなかった。


『━アンジェリーク・ロラン・アングラード王女殿下。


このような場所で再会するに至ったこと、大変悲しく思います。

ですが、先日貴国にお邪魔し私があなたに送った言葉に嘘偽りはありません。


なので、殿下の意志を教えて頂きたく思います。

あの時、殿下に頂いたお言葉。

あのお言葉は今も変わらず、殿下のお心にありますでしょうか?


もし、変わらずあるのなら私は私の全力でもって最善を尽くしましょう。


あなたのご意志をフランツに言付けてください。


              アベル・グラニエ・フラム』


━ここには戦争をしようと集まった場所ですよね?と疑いたくなる文面。

私のことを気遣ってくださっている内容だ。


けれど、私の意志を伝えてしまっていいのだろうか?

私の心の赴くままに答える。それは我が国に対する反逆に値することだ。


(でも‥‥それでも私は‥‥)


そうして頭の中では迷いや戸惑いに染まりつつ、心では喜んでいた。それが涙となって絶えず溢れる。


そうして暫く泣きながら考えた私は、涙が漸く止まったところで頭を上げようとして止まった。


(い、今の私の顔ってとても酷いものでは‥‥?)


王女として、聖女として、尚且つ未婚の淑女としてあり得ない醜態を晒してしまうのではと気付いたのだ。


ということで。


「サラ。」


「はい。」


サラは魔法師団員で、魔物討伐の際もずっと私についてくれている、側近の様な存在だ。


サラは慣れた様子で私達の周りに視角阻害の結界を張ってくれた。

次に異空間収納から桶を出して、魔法でその中に水を入れて差し出してくれた。


「ごめんなさいね、ありがとう。」


「いえいえ。」


そうして手に持ったままだった手紙を畳み、封筒に入れたあと、自分の異空間収納に入れてから遠慮なく顔を洗わせてもらい、すかさず手渡してくれたタオルで顔を拭うと。


「眼はやはり赤くなっておいでですが、他は軽く化粧を施せば隠せる範囲かと。」


「そう、よかった。」


そうしてパパっと化粧までサラが施してくれた。

眼が赤いのは目の前で泣いてしまっているので、まあいいかなと。


「ふふっ。いつもありがとう、サラ。」


「勿体なきお言葉にございます。─私がやりたくてやらせて頂いてますので、お気になさらず。」


アベル様以外に心の支えになった人を上げろと言われたら、必ず彼女の名前を上げると言えるほど、サラは遠征の度に側にいてくれた心強い存在だ。

彼女がいなかったら、私は遠征に耐えられなかっただろう。


そうして、最低限見た目を繕えたところでサラは結界を解いてくれた。


「申し訳ありません、フランツ様。」


「いえいえ。─お美しいですよ、殿下。」


「ふふっ。─あらあら。」


お互いに軽くやり取りしたあと、表情は同時に真剣なものに変わる。


「─殿下。」


「ええ。─フラム王国の王太子殿下はフランツ様に私の答えを言付ける様にとのことでしたわ。」


「では、お聞かせください。」


「はい。」


深呼吸を一つ。


そして、フランツ様に答えを紡ぐ。


「フランツ様。フラム王国の王太子殿下にお伝えくださいませ。─私はあの時から心に変わりはありません。と。」


「え?そ、それだけですか?」


「ええ。それで伝わるはずですわ。─この手紙は戦場で交わされる本来の役割を果たしてませんでした。この後殿下がどうなさるおつもりかは私にも分かりかねますが‥‥本来の役割を果たして戦争開始になるのか‥止めて話し合いになるのか‥‥全ては貴国の王太子殿下次第ですわ。」


「‥‥畏まりました。」


そう答えたあと、フランツ様は私に一礼してから馬に乗り、戻っていった。


私は、その背中を見詰めながら呟いた。


「‥‥アベル様。私、決めましたわ‥‥アベル様ならば気付いてくださいますよね‥‥?」


私の呟きは小さく、広い草原に吹く風にかき消された様で、サラにすら届かなかった。


そして、半刻後。


今度はアベル様がいらっしゃった。

なんとお一人で。


「王太子殿下!?な、何故お一人で‥」


「アンジェリーク殿下。─言付け、しかと聞いた。」


「え?は、はい‥‥?」


私は正直、アベル様がお一人でいらっしゃるとは思ってなかったので、戸惑いが隠せなかった。


「アンジェリーク殿下─いや、アンジェ。行こう。」


馬上から穏やかな笑顔で手を差し出した殿下に私はきょとんとした。


「え?‥え?い、行こうとは?」


「ん?言葉の通りだけど?」


「え?あの、意味が分かりかねますわ。」


「え?あ~‥‥じゃあ、仕方ない。」


そう言って馬から降りた殿下はあろうことか、私を抱きしめてきた。


『!!!』


「で、でででででで殿下!?」


戸惑いが増えた私はどうしたものかと殿下の腕の中で固まった。


「アンジェ。このまま私の国に共に帰ろう。」


『は!?』


アベル様以外の全員の声が被る中、背後でサラの声が聞こえた。


「失礼ながら、王太子殿下。ご冗談が過ぎるかと。」


「残念ながら冗談のつもりはないんだが?」


『は!?』


「我が国の至宝を連れ去ると!?」


「その通りだ。─邪魔立てしないでくれよ?アンジェが大切にしてきた貴殿等を傷付けたくはない。」


「それはできない相談にございます。殿下が腕の中に囲っていらっしゃるお方は我々にとっても尊きお方。簡単に連れて行かれる訳には参りません。」


そう言ったサラから魔力の気配を感じた。

殿下に向かって魔法を放つつもりかと焦る。

だが、私が何か言う前にアベル様が動いてしまった。


「仕方ないな‥‥」 


殿下がそう呟いた週間、背後に強い魔法の気配を感じて慌てて体を捩った。

そして、背後を確認した私は絶句した。


「え‥‥」


「アンジェ。心配しなくても、死ぬ様な魔法じゃないよ。」


「! で、ですが!」


「やっぱり心配?」


「もちろんですわ!」


「‥‥‥」


アベル様は私の隊全員を魔法で押し潰していた。

岩とかそういう物理的なものは見えない。

ただ、見えない何かに押し潰されている。そんな状態だったのだ。

そして、アベル様はサラを含めた私の仲間達の様子を見ていた様で‥‥


「そろそろいいかな‥‥」


そう呟いた瞬間、魔法が消えた。

けれど、サラ達はなかなか起き上がらない。


「殿下!!」


「‥‥アンジェ‥‥」


私はアベル様を呼びつつ訴えた。

『治癒を掛けたいから離してくれ』と。

アベル様も分かってくれた様で、迷う様に私を呼んだ。


「アンジェ。共に来てくれるな?」


「!‥‥仮に行かないと申し上げた場合はどうなさるおつもりですか‥‥?」


「それでも無理やり連れていく。─君の仲間の治療の時間をあげるか否かの違いだ。」


「!!!‥‥‥‥‥共に参りますわ。」


「分かった。」


そう言って、私を離してくれた。

なので、仲間全員が効果範囲に入る様に調整して一気に範囲回復魔法を掛けた。


その瞬間、背後から再び殿下の腕の中に捕らわれた。


『王女殿下!!』


「動くな。─動けば今度は容赦なく貴殿等を攻撃した上で、アンジェも魔法で拘束して無理やり連れていく。今度は治療もさせない。」


『!!!』


アベル様の初めて聞いた冷たい声と言葉に私達は驚いた。


「私が攻撃魔法を使えば、今度は命の保証はできない。けれど、私もアンジェを悲しませたい訳ではないから、全員退いてくれると助かる。」


すると、すかさずサラが体はなんとか起こしたという感じに座ったままで問い返した。


「王太子殿下。これだけは是非お答えください。─王女殿下を連れ去った後、いかがされるおつもりですか?」


「もちろん、私の妃にして幸せにする。貴国との友好は貴国の王の判断次第だがな。」


『!!!』


「‥‥‥王太子殿下。」


「なんだ?」


「私の大切な王女殿下を悲しませたら呪いますからね?」


「!!!‥‥それは怖いな。」


と苦笑いで答えたアベルは表情を真剣なものに変えてサラに答えた。


「元より悲しませるつもりなどない。共に幸せになりたい。─それだけだ。」


すると、サラを筆頭とした部隊の一同がなんとか体を動かして、その場に跪いた。


「王太子殿下のお言葉を信じましょう。─どうか、心優しく聡明な我々の至宝であり、尊敬する王女殿下をよろしくお願いいたします。」


「「!!!」」


代表する様に言ったサラの言葉に今度はアベル様も驚いた様で、背後から息を呑む音が聞こえた。


「‥‥いいのか?アンジェを連れて行って。」


「もちろん、本来はよくありません。我が国から結界が消えて魔物の襲来を受けることでしょう。─ですが、王女殿下のお陰で時間を作ることができ、我々は鍛練により一層励み、力を付けて参りました。数も王女殿下と排除して回ったので、昔よりは多くはありません。‥‥潜んでいた魔物の強者が後々出てくるかもしれませんが‥‥まあ、それもなんとかなるでしょう。」


「なんとかって‥サラ‥‥」


「アンジェ様。私達を心配してくださった様に、我々もずっとアンジェ様を心配しておりました。」


「え?」


「お美しく聡明でお優しい心をお持ちのアンジェ様が幸せを諦めてしまっている様に感じておりました。」


「!!!」


「そんなアンジェ様に幸せがあるなら、それはフラム王国の王太子殿下のお側なのでしょう。─我々はアンジェ様に付き従ってきた年月でそう結論付けておりました。いつかこのような日が来るだろうと。─王太子殿下。」


「なんだ?」


「我々の様な者達にもアンジェ様と同じく分け隔てなく接して頂き、感謝を申し上げます。─本来は私の方から声をお掛けするなど、不敬に値しますのに。」


「それは当然だ。アンジェを一番近くで守って来たのはそなた達だからな。私の方こそ感謝したい。─私を信じてくれたこと、感謝する。」


『!!!』


「勿体なきお言葉にございます。─王太子殿下。改めて申し上げます。我々が大切にお守りしてきた王女殿下をよろしくお願いいたします。」


「ああ。任せてくれ。─そなた達はこれからどうするのだ?この場から撤退するのか?」


「はい。─王太子殿下。これ以上殿下も進軍なさらないでしょう?」


「!─ああ。私の目的は最初からアンジェただ一人。他の者達を傷付けるつもりなどない。─そなた達は特にな。」


「え?」『やはりそうでしたか。』


アベル様の言葉に私はきょとんと、私の仲間達は笑顔で答えた。


「え!?さ、サラ?みんなも、予想できていたの?」


『はい。』


「え!?」


「ふふっ。なので、後続の部隊も準備するふりだけしているはずですよ。王女殿下を泣く泣く渡した我々が戻ってくるのを待っているはずです。」


「そうなの!?‥‥え?で、でもそれではお父様やお兄様が黙ってないわよね‥‥?」


「でしょうね。‥‥アンジェ様。これからの我が国の防衛は我々にお任せください。この度の戦争の後始末に関しても。─ただ、王太子殿下には悪者になって頂きますが、構いませんよね?」


「ああ。少しぐらい構わないよ。それでアンジェを囲い込めるならね。」


「ええ。大事に囲い込んで決して手離さないでください。」


「もちろんだ。」


「それをお聞きして安心致しました。─アンジェ様。どうかお幸せに。隣とはいえ、離れた母国よりアンジェ様の幸せをお祈りしております。」


「サラ‥‥」


「大好きでしたよ、アンジェ様。」


「!!‥‥私もよ‥‥サラ。今までありがとう。」


「はい。」


そうして、サラを筆頭に隊の全員が立ち上がり、私とアベル様に一礼したあと、笑顔を向けてくれた。

けれど、すぐに踵を返して拠点として張っていたテントの方に向かっていった。


先ほどの話の通りなら拠点を解除して片付け、帰還するのだろう。


私は再び流れていた涙を手で拭いながら、ずっと彼女達の背中を見つめていた。


すると━


「アンジェ。そろそろいいかな?」


「‥‥はい。」


私が答えた瞬間、アベル様に横抱きに抱えられた。


「!!!─で、殿下!?」


「アンジェ~?」


「!!‥あ、アベル様。あの、その」


「アンジェ。行くよ。」


そう言って私を馬に乗せ、その後ろにアベル様も乗ると、手綱を操り馬を走らせた。


そうして、私が国境線を越えたその瞬間━


キィ━ン


そんな涼やかな音と共に結界が消えたのが分かった。


「あ‥‥」


その瞬間、思わず声が溢れた。


「アンジェ。」


「! は、はい。」


「さっきは彼等のカッコいい言葉に乗ったけどね、もちろん私もこのままアンジェを拐って終わりにするつもりはないからね?」


「え?」


「君の父君や兄君の反応によるけど、我が国もちゃんと魔物対策にも協力するつもりだよ。」


「!!!」


「色々相談するから、よろしくな?」


「!─はい!!」


私にとってそれは何より嬉しい提案だった。

それは私が散々悩んでいたことであり、アベル様に頂いた先ほどの手紙を読んだあとの迷いもこれだったから。


『私が突然いなくなったら母国が‥‥』 と。


もちろん、サラ達のことも信じている。

けれど、サラ達に国防を丸投げしたみたいで先ほどから申し訳なさも感じていた。


それを、アベル様はサラ達に丸投げしたままにはしないと。

ずっと国防の一端を担ってきた私にも相談するという形でこれからも母国に関わらせてくださると。


私は嬉しくて思わずアベル様に抱きついてしまった。

けれど、すぐにはっと気付いて離れようとしたのだが、アベル様に片手で抱き込まれてしまった。


「アンジェから抱きついてくれるなんて初めてだな。─嬉しいからそのままくっついててくれ。もうすぐ着くから。」


「!!‥‥はい。」


そのまま暖かいアベル様の腕の中で大人しくしていると、馬の速度が徐々にゆっくりになり、やがて止まった。


「アンジェ。着いたよ。我が国の本陣に。」


「!─はい。」


そして、先に降りたアベル様に抱えられて馬から降ろしてもらうと━


「王女殿下。ようこそ、フラム王国にいらっしゃいました。歓迎いたします。」


「!─フランツ様‥‥」


フランツ様を筆頭に、フラム王国の騎士や魔法師団の方々が跪いていた。


「皆の者、今戻った。─帰るぞ。」


『は!』


出迎えてくださった皆さんは立ち上がり、私と視線が合うとにっこりと笑顔を向けてくださり、『ようこそ、フラム王国へ。アングラード王国の至宝であるアンジェリーク王女殿下。』との言葉をくれた。


そして━


私はアベル様やフランツ様。フラム王国の騎士や魔法師団の方々と共にフラム王国の王都へと向かった。

そのままフラム王国の王宮に連れて行かれ━


「ようこそ、遥々よく来てくれたね。アンジェリーク王女。我々はあなたを歓迎するよ。」


「よく来てくれたわ、アンジェリーク様。─これからよろしくね。」


まさかの国王夫妻とのご対面である。

カチン と緊張で固まってしまったけど、アベル様が隣から手を握ってくれたので、思わずその顔を見上げると、『大丈夫』と言わんばかりににっこりと笑顔を向けてくださった。

そのお陰もあって若干落ち着いた私はアベル様に頷いて答えたあと、手を離して礼をとりつつお2人に自己紹介をした。


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