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バカだけど、革命(か)えてやるよ!  作者: オモシー・ロック
5/6

5時間目.魔法学園ミズガルド

さて魔法学園ミズガルドへ向かいます。


どんなところかな?


色々と試行錯誤しながら皆さんが楽しめるように物語を綴っていきたいと思います!


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 

ぜひ次話も読んでください。


よろしくお願いします!!

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 

 正午前に森の中にある木の扉の前に着いた。昨日見た時と同じく、扉を開いても何もない平地だが、僕たちと同じ理由で他にも10人ほど待っているようだった。

 僕たちも時間までとりあえず待ってようと思っていたら、扉の近くにいた3人組が声をかけてきた。

「こ、こんにちは!初めまして、僕はアート領から来ましたセリオス=アート=ソーイングです!」

「こんにちはでござる。拙者はスカウ=イナドヴァティでござる。」

「こんにちは~。僕はトオル=セナディーなんだな。」

 最初に挨拶してきた銀髪のメガネっ子は、背は僕より少し低くてなんか小動物みたいで可愛らしく、なんか守ってあげたい女の子だ。その子の右後ろにいる黒髪のござるっ子は、さらに背が低く口元はマフラーで隠しており、この地域では珍しい全身黒の布のとても動きやすい服装だった。左後ろにいる緑髪の人は背が僕より頭1つ2つぐらい高く、がっしりした体格だが顔がニコニコしていてとてものんびりした感じだ。

「あら、こんにちは。私はリジャ村から来たリラ=ウォシュホードよ。」

「俺はカイン=ノーネストだ。」

「こんにちは、初めまして。私はユリジェンヌ=リジャ=アーネストです。」

(「・・・おい、なに猫被ってんだ?」「・・・うるさい。(ドスッ)」「ぐぉっ!?」)

 隣でカイがお腹痛いのかうずくまっているが無視しよう。こんなかわいい子から声をかけてくれるなんて、仲良くなるためには最初が肝心だからしっかり挨拶しよう!

「(キラッ)僕は「ヘンタイ」=フィジストレって、おい誰が変態だ!」

「あ、もしかして貴族様?それならごめんなさい。「こら僕を無視するな(ドカッ)ぐわぁ!」あまり敬語になれていなくて。」

「い、いえ!気にしなくて大丈夫です。むしろ普通に話をしてもらえる方が助かります。」

「そお?それなら普通に話させてもらうわね。」

「ありがとうございます、ウォシュホードさん。僕の事は気軽にセリオと呼んでください。」

「分かったわ、セリオ。私のことは「洗濯板」と呼んでって誰が洗濯板よ!」

「なんだよ、リオだって僕のこといきなりヘンタイとか失礼じゃないか!」

「それはあんたがセリオの前で鼻の下伸ばしているからよ!ちょっとは自重したら?」

「伸ばしてないよ!セリオちゃんの前で変なこと言わないでくれるかな。」

「なーにが伸ばしてないよ。いつもかわいい女の子で興奮した猿みたいに盛って。」

「変な言いがかりはやめてくれるかな。リオと違ってセリオちゃんはか弱い女の子だから誰かが守ってあげないといけないと思っただけだよ。」

「ちょっとお二人とも・・・」

「そうやって下心で近づいていやらしいことでもするんでしょ!だからヘンタイなのよ。」

「そ、そんなことしないよ。ちょ~っと仲良くなりたいだけだよ。」

「目をそらしながら言っても全然説得力ないわよ。セリオちゃん、この猿はすぐ興奮するから気を付けてね。」

「いやいやセリオちゃん、そんなことないよ!僕ってとっても紳士だからね。困ったことあったら遠慮なく言ってね!」

「二人ともいい加減にする。(パパンッ)」

「「イターーー!!!」」

 いきなりユリに杖で頭を叩かれた。

「ユリ、なんでいきなり頭を叩くのよ!」

「男の子。」

「え、なに?」

「セリオ様は男の子。」

「「・・・えーーーーーーー!!」」

 そんなバカな!?セリオちゃんが男の子だと!まさか僕が見間違えるなんて・・・そうか!これが俗に言う男の娘か。こんな可愛いメガネっ子が男なんてありえないからびっくりしたよ。

「・・・バカがバカなことを考えてそうな顔してるけど無視してくれ。それよりツレが失礼なこと言って悪いな。」

「そ、そんな大丈夫です。昔から男らしくないのは分かってますから・・・」

「ははは、セリオ殿は見た目可愛らしいが、心はしっかりしている立派な男でござる。そんな落ち込むことないでござるよ。」

「そうなんだな~。こんな僕でもそばに置いてくれて、いつも守ってくれているんだな。感謝しているんだな~。」

「そんな!僕こそヴァティやトールがいてくれて助かっているよ。君たちがいるから今まで何とかやってこれたのだから僕こそ感謝しているよ。」

 すごい眩しい!汚れた心が浄化されるようだ。

「おまえら、とりあえず謝っとけ。」

「「ご、ごめんなさい!」」

「いえ、気にしないでください。これから一緒に学園へ通う仲間なんですから!」

 あまりにも綺麗すぎる心に変なことを考えた僕はなんと愚かなんだろうか。

「悪気がないのは分かっていたので良いでござるが気を付けるでござるよ。主人を貶しているとなれば斬っているところでござった。」

 あれは目がマジだ。あの刀の鯉口切りながらこちらを見るのを止めてください。

「ヴァティ、ダメだよ!暴力は振るっちゃだめだからね。リオさんもヘンタイさんも気にしないでくださいね。」

「ちょっと待って、僕はヘンタイじゃないからね!コレシー=フィジストレが僕の名前だから!!」

「このバカはヘンタイでいいわよ。」

「ヘンタイ。」

「ヘンタイで何も間違ってないだろう。」

 誰か僕に優しくしてくれないかな!もう心のゲージはマイナスだよ!!

「ふふふ、皆さんとても仲良しですね。」

「いやおかしいでしょ!今ので中良いように見えたかな!?」

「いえ、そういうことを気軽に言えるぐらい許し合っているからとても仲良く見えますよ。僕もヴァティやトールがいるから分かります。」

「いつも殴られたり変なことに巻き込まれているけどね。」

「こいつらとは小さいころから大体一緒だったからな。」

「まあ腐れ縁ね。」

「私たちは仲良しですよ。3人とも照れ屋ですが。」

 ユリは真顔で何を言っちゃってるんだ。

「ええ、僕も皆さんと仲良くしてもらえたらと思って。だからユリさんも僕の家のこと知っているみたいですが、気にせず普通に話してください。」

「・・・そう、分かった。じゃあ普通に話すね。よろしくセリオ。」

「はい!よろしくお願いします、ユリさん。」


 △▼△▼△▼△▼△▼


 それからセリオくんたちと話していたら、突然学園への入り口である木の扉の先から大きな煙が噴き出して広がった。するとそこには小さな池が出来て、奥には暗くて見えない洞窟みたいなものが出てきて、周りの人たちもどうすればいいのか分からずざわついている。

「なんか急に煙が出てきたと思ったら池に洞窟が出てきたね。」

「そうね、これはどういうことかしら?」

「全然分からないな。この中に入れっていうのか?」

「お父さんが言っていたけど、毎年決まった場所に変わったものが突然現れるって。お父さんの時は空中に穴が開いて吸い込まれたと言ってた。」

「僕の父上も同じことを言ってました。ただ父上の時は蛮族みたいな集団が周りの学生全員捕まえて連れていかれたと言ってましたけど・・・」

「不審な輩が出てきたら斬り捨てるでござるから安心なされよ。」

「大丈夫なんだな~。僕がセリオ守るんだな~。」

 なんかすごく物騒だな。

「なんか出てきたのは良いけど、誰もいないからどうすればいいのか全然分からないわ。」

「そうだな、とりあえず洞窟の中を覗いてみるか。」

 そう言ってカイは杖に光を灯して前に向けながら、洞窟の中を覗き込んだ。

「・・・奥の方はまだ見えないが特に何も無さそうだな。」

「拙者も夜目が良いでござるが奥まで見えないでござるな。」

 僕も池に入って洞窟の中を覗き込んだけど、奥は暗いだけでチョロチョロと水の音だけ聞こえた。

「でも今まで色々な話を聞く限りでは何か起こるはずです。」

「・・・?ねえ、みんな気のせいかな?何か水がだんだん増えてきてない?」

「!! 気のせいじゃないわ!というかいつの間にか水に囲まれているわよ!」

「くそ、マズイぞ!このままじゃ溺れるぞ!」

「みんな、近くに来て!〈風よ、皆を護れ〉」

 ユリが溺れる前に、みんなヘ簡単な風の障壁を唱えたが、水はそのままみんなを洞窟の中に押し流した。

 暗い洞窟の中に引き込まれ、ユリが唱えた風の障壁も壊されしまい溺れてしまったがすぐに暗い洞窟の中を抜けた先は海の中だった。そのまま僕たちは海流に乗って上へ流され、海面から飛び出してそのまま空へ浮かんで風に流された。

「ゴホゴホッ、みんな大丈夫!?」

「おう、とりあえず大丈夫だ。」

「私もよ。いったい何なのよ!」

「スゴい勢いで流されたけど、みんな無事で良かった。」

 セリオくんたちとは離されてしまったけど、他の人たちも僕たちと同じく空に浮かんで風に流されてるから無事なはずだ。

「いきなりだからビックリしたよ。」

「だな。本当にハデなお出迎えじゃねえか。前の方を見てみろよ。目的地が見えるぜ。」

「うわ、何あれ!島が浮いている?」

「すごい。けどお父さんからこんな話聞いてない。」

「見て見て、すげー!あの島の真ん中あたりにすごく広い建物があるよ!それに島の周りに色んな人が空を飛んでるよ!」

 眼下には今まで見たことがない大小さまざまな空飛ぶ島があり、その中心に大きな横長の城のような広い建物があった。島の周りにはスケートみたいな靴を履いて空を滑っている人や、普通に歩いている人、何か自転車みたいな形に乗って空の中を漕いで進んでいる人や見たことがない生物の上に乗っている人など空一面に色々な人が飛んでいる。


「これが魔法学園ミスリルド。先生がいる魔法都市・・・」


 あまりにも想像を超えた場所で、これから僕たちの生活が始まるのだった。


読んでいただきありがとうございます!!


次は魔法学園へ着いた主人公たちの話です。


頑張って毎週1回は投稿していこうと思います。

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感想もお待ちしています!


どのような内容でも良いのでよろしくお願いします!!

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