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聖女ドラメルと最後の竜  作者: 創作草
第五章 その爪牙に祝福を
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幕間、昔日

草むらを駆け抜け、少し開けた所で止まる。

必要はないが、周りの音を聞く。

何も聞こえない。気配を探っても、何もいない。


(流石だな…)


()()()の言葉でそう思う。

あれほどの巨体で、どうやって気配まで消しているのだろうか。

こんなに小さな自分ですら、気配を完全に消すのは難しいのに。


そんな無駄なことを考えていたから、既に襲われていたことに気づかなかった。


「…っ!」


間に合わない。

この時、自分は()()()()()。自分を襲ってきた彼が知り合いでなかったら、確実に。

それなのに、これは訓練だから生かされた。それがちょっと、悔しい。


「…戦闘中に、考え事をしてはいけませんよ」


自分を殺せた彼が、そう駄目だしをする。


「…⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎は、何も考えてないの?」


悔しくて、わざとそう聞き返す。

彼は明らかに嫌そうな顔をした。自分が、こんな質問をするはずないと分かっているのだ。


「……そういう話ではないです。揚げ足を取らないで」


「…ぷっ、あははははっ!」


吹き出してしまった。

それで、彼の視線が、さらに恥ずかしさで横に逸れる。それが本当に面白くて、さらに笑い声を上げた。



いつかの、大切な一日の記憶だ。

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