詩 どちらあらずなスパイの未来
砕けた時間
彷徨った心
放浪する骸
思考放棄の頭
浮遊して今
後悔している
過去よりどころなく
頼ることなく
どっちつかずの魂
染まらぬ灰色
灰つもって
ゴミの様に固まった
「どちらかにかたよるなんて
あの時は考えられなかったんだ」
「誰かを敵にして」
「誰かを味方にするなんて」
理解して
消化して
飲み込んで
割り切るなんて
できっこない
成せるはずない
後悔だらけの人生さ
今
未練だらけの足跡さ
過去は
どちらにもあれない
半端者
何もなせない
未熟者
「ストーリー」
難しいことだと思っていた
誰かに味方する事
誰かの敵になる事
だってあの頃の俺の目には
きっと誰の事も映っていなかったから