Rod stewart (ロッド・スチュワート)
僕がロッド・スチュワートを初めて観たのは81年頃、日本のTVCMでサッカーボールをリフティングしている彼の姿からだった。
その時バックで流れていた曲が、彼のシングル「トゥナイト・アイム・ユアーズ」である。
当時、既に彼は、全英米でヒットチャートを賑わしている大スターであった。
ロッドは元々、ロンドンのブレントフォードFCに在籍していたプロサッカー選手だった。
そしてひょんなことからスペインのフォークシンガー「ウィズ・ジョーンズ」のツアーに参加して、彼の音楽キャリアがスタートした。
60年代初頭、帰国したロッドはジミー・パウエル・アンド・ザ・ファイブ・ディメンションズに、ヴォーカル&ブルースハープ奏者として加入しいる。
その後、バンドを転々とし下積み生活を過ごし、ショットガン・エクスプレスというバンドが解散した後、既にヤードバーズで名をはせていたジェフ・ベックが、ヤードバーズ脱退後に作った、第一期ジェフ・ベック・グループへ参加することとなる。
ジェフ・ベック・グループは1968年に発表した1stアルバム「トゥルース」で英米で大ヒットとなり、ロッドも一躍スターダムへとのし上がることとなった。
バンドは2nd「ベック・オラ」も大ヒットするが、1969年に解散することになる。
ロッドはその後、同じジェフ・ベック・グループのメンバーだった「ロン・ウッド」に誘われて、スティーヴ・マリオットが脱退した後のスモール・フェイセスへ参加することとなる。
彼ら2人の加入と共に、バンド名も「フェイセス」へと改名する。
ちなみにロン・ウッドは言うまでもなく、現ローリング・ストーンズのロン・ウッドである。
彼はフェイセスではギタリストとして加入しているが、ジェフ・ベック・グループ在籍時では、ベーシストとしてプレイしている。
スモール・フェイセスは60年代に、最もイギリスで成功したポップグループと知られていたが、アメリカでは成功しなかった。
そのことに不満を感じた、カリスマボーカリスト「スティーヴ・マリオット」が、ライブ中に突然放棄して脱退してしまった。
その後釜に加入したのが、ロッド・スチュワートだったわけだ。
ロッドは、フェイセスでワーナー・ブラザーズと契約したが、ソロ名義では、マーキュリー・レコードとも契約する。
バンドとソロ作品で共にヒットを出すが、そのことがきっかけでバンド内に亀裂が生じ、75年ロン・ウッドがストーンズ加入のためバンドを脱退してしまう。
そして、この年にフェイセスは解散した。
ロッドの、その後のソロとしての活躍は、みなさん承知のとおりである。
僕が最初に彼を観たのも、ソロとして活躍しているロッドだったというわけだ。
ロッドは日本のロックシーンにも、かなり影響を与えている。
彼独特のステージでの派手なマイクパフォーマンスは、矢沢永吉本人も影響を受けていると言っているし、当時、ロックを初めて日本の音楽市場で成功させた「ツイスト」のボーカル世良正則も髪型、アクションなど風貌がロッドとそっくりであった。
ロッドは現在のロックシーンで重要な役割を果たした、2大ギタリストと絡んでいたわけだ。
一人はジェフ・ベック。
84年、誰もが、ケンカ別れしたジェフとロッドは2度と共演することもないであろうと思っていた矢先、アルバム「カムフラージュ」の1曲目「Infatuation (お前にヒートアップ※邦題)」でイキナリの共演!
ギターソロ部分だけチョロと弾いただけだが、それでも驚いた!
※PVにもギターソロシーンに出てるし。
翌年、今度はジェフのアルバム「フラッシュ」でインプレッションズのカバー「ピープル・ゲット・レディ」で共演。
この曲のPVもMTVで話題となってたね。
そしてもう一人はロン・ウッド。
1993年に出演した「MTVアンプラグド」。
ここでロンと再演を果たしている。
この日はソロ名義の作品の他、フェイセス時代のヒットナンバー「、「ステイ・ウィズ・ミー」や、ジェフと演った「ピープル・ゲット・レディ」をロンが弾いている。
このライブはCD化もされており、大変すばらしい出来栄えだと思う。
一般には、クラプトンのMTVのライブアルバムの方がが有名だが、僕はこっちの方が全然イイね♪
1994年には今までの功績を讃えられて「ロックの殿堂」入りを果たした。
そしてナント!ジェフ・ベックの次回作はロッド・スチュワートがボーカルの作品らしく、現在レコーディング中とのこと!
まだまだ現役で頑張っているロッド・スチュワート!
今後も目が離せないなぁ…。 ^^;