第2話 日常
第2話、少し訂正を加えての投稿です!
翌朝。
昨晩の野菜炒め(?)の影響だろうか、朝から胃がもたれている。
「うぇ・・・腹が・・・。」
なんて言っている間にも時間は迫ってくる。
「仕方ない・・・。行こう!」
支度を済ませ、学校へと向かう。
「ねぇ、今日の帰りカラオケ行かない?」
「うん、行くー♪」
いかにもありきたりな会話が聞こえてくる。
俺も早く新しいクラスに馴染まないとマズいかな・・・?
なんて考えていると、誰かにぶつかってしまった。
(こういうのはお約束の展開かな・・・?いわゆるアレですよ、朝食パンを加えて走ってる女子と曲がり角でぶつかるみたいなヤツ!)
だが現実はそうはいかない!
前に立っていたのはニュウドウカジカみたいな顔をした女子(には見えない顔だが)生徒だった。
「あら、ごめんなさい。私が前を見ていなかったもので、つい・・・。」
(ありえねぇ・・!声だけめっちゃカワイイ!どうなってんの?これも魔法か何かなのか?っと、落ち着け・・・)
「いえ、こちらこそすみません。」
そう返すと、ペコリと会釈をして去っていった。
教室に入り、椅子に座ろうとしたその時
!?
椅子が消えたのだ。
またしても俺は能力を使ってしまった。
2秒で転ぶのを回避したが、後ろから声がした。
「なるほど。それがお前の魔法か。」
「誰だお前!?」
後ろを振り向くと、ヘッドフォンを首に下げている男が立っていた。
「俺は雨宮 涼汰。幻術の魔法が使える。」
幻術の魔法・・・。俺の机のそばにあった椅子は彼の幻術で見えていた幻だったのか。それでさっきの椅子は消えたというわけか。しっかしそんな魔法使えるならもっとマシな事に使えってんだよ。
「俺は粂川。よろしくな。」
「よろしく。」
とりあえず、変なヤツだが友達が増えた。
あの男信頼していいのだろうか・・。と、考えていると三嶋がやってきた。
「よぉ粂川!」
「おう」
「そういえば今日は学力調査のテストがあるんじゃなかったっけ?」
「そういえばそうだな・・。」
「お前勉強した?」
と即答で聞いてくるから
「ぜんぜん」
と、返した。
この学校ではどうも入った後に学力調査なるテストがある。
用は魔法が使えない人にとってのアピールポイントに近い。
当然、俺は困らない。
「っと、そういうお前は勉強したのか?」
と聞くと、
「もちろん!」
と答えた。 少しマズいかもな・・・。
そして、テストが始まった。
特に難しいような問題はないため全問すぐにとき終わった。・・・あってる自信がないが。
テストが終わると、皆は開放感に浸っていた。放課後になり、当然の如く一人で帰ろうとしていたその時だった。
「おーい粂川ー」
三嶋の呼ぶ声がした。
お!?これはもしかして、カラオケとかに誘われるヤツかな?
「また明日な!んじゃ!」
そう言って帰っていった...
ハイ、ハイ。ソーデスヨネ。
現実は非情である。
そう思いながら、俺は家に帰ったのだった。
前回書いていた内容に対し、最後の部分を少し変更しました!
感想や意見は受け付けているので、不満等もありましたら、是非教えてください。