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第1話 入学式

どうも銀鷹です。

以前全く同じタイトル・内容の小説を書いていたのですが、自分で行き詰ったので書き直すことにしました!どうか楽しんでいただけると嬉しい限りです!!

朝。


いつもの通り朝食を食べ、制服に着替えて外へ出る。


俺の名前は粂川(くめかわ) 浩隆(ひろたか)。一応魔法が使える。今年で私立繭賀峰(けんがみね)高校の一年生となる。


私宅を終え外へ出る、そうすると聞きなれた声が聞こえる。


「遅ーい!ネクタイ捩れてる。まったく、私がいないとダメなんだから。」


そう言って家の前で待っててくれる俺の幼馴染、崎野(さきの 紅耶(あかや

彼女も魔法を使うことができる。


「今日は入学式なんだから、遅れたらおしまいよ? さぁ、早く行きましょ!」


「お、おぅ...」


そういって二人は学校へと向かった。

新しいクラスには、早速楽しそうに話す声が聞こえていた。


その空気に慣れずに座る俺に、一人の男が声をかけた。


「よっ!はじめまして!俺は三嶋(みしま) 和紀(かずのり)。よろしくな!」


幸いにも声を掛けてくれるヤツがいた、まぁこのクラスでやっていけそうだ・・。


「よろしく。俺は粂川浩隆。」


そう呟くと早速三嶋は質問してきた。

「お前、魔法は使えるか?」


・・・・・・。

なんとも単刀直入な質問だ。


「ま、まぁな・・。」


すると続けるように三嶋は

「どんな能力なんだ?」と聞いてくる。


「1つは俺の半径2m範囲内のものを動かせる念力、2つ目は2秒時間を止める事ができる。時間停止」


「へー、意外となんつーかありきたりな能力だな!」


「そんなたいした使い道はないけどな・・・。」


「そうか?俺は魔法の素質ゼロだからうらやましいぜ!」


「はっきり言って2秒時間を止めたとこですることなんてなんもないぞ。ってか、むしろ何もできない2秒が勿体無い。」


「なるほど、確かにそうだな!」


その後も雑談をしていると、不意に放送が流れた。


〔新入生の皆さん、生徒会長の桜木内海(さくらぎ うつみ)です。間もなく入学式が始

まります。全員廊下に並んでください。〕


その放送と同時に、不意にクラスが静まり返った。

「なんか妙に静かじゃね・・・?」


「そうだな・・・。」


実際、俺の心も不意に静かになった。さっきまでなにかを言おうとしていたはずが、喉から言葉としては出ない・・・。


そして入学式が始まった。新入生代表の言葉、校長の話、すべてを右から左へと聞き流す・・・。


だが、次に現れた人間の話を何故か俺ははっきりと覚えている・・。



やはり生徒会長だ。


「改めて新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。先ほど放送を入れさせていただきました、生徒会長の桜木といいます。みなさんが数ある高校の中からこの学校を選んでくださったことを、感謝します。是非、一生の思い出に残るような高校生活にし

てくださいね!」


生徒会長は、そう言って会釈をすると、自分の席へと戻っていった。


どうもあの会長が喋るとその言葉に耳を無理やり傾けさせられるような感覚に陥る。

あれも魔法の一種なのか・・・?


一通り入学式が終わり、教室へと戻る。

このクラスの担任が入ってきた。


「今日からこの1-Cの担任になりました近絵(このえ) 智里(ちさと)といいます。皆さん、1年間よろしくお願いしますね。」


担任は自分の名前を言った後、話すことがないのか、すぐに下校となった。

やっと帰ってゆっくりできる・・・。



帰り道。

今日一日だけで疲れがたまってしまい、ふと体から力が抜ける。

! ぼーっとしていて気づかなかった。犬の糞だ!

しかも足に付く寸前、マズい!!

とっさに魔法を使ってしまった。

時間が止まった。1秒。まず足を糞のルートから外す、2秒。涼しい顔で隣の道を歩く。


・・・・よし!やはり魔法はこういう時に使うものだ!

そう思っていたのもつかの間、ふと後ろから


「何!?あの人いま瞬時に移動しなかった!?」


「マジ!?ヤバくね!?」


と声がした。魔法が使えるといっても、当然時間が止められるなんてヤツはまずいない。

そりゃ騒がれるよな。


周りの目を気にしながら早足で家に戻る。

帰宅すると、玄関には女性用のローファーが何故か置かれている・・・。俺は一人暮らしなのだが。


「もう、何やってたの?遅いじゃない!」

台所から声がする。

紅耶がエプロンを裏表逆で着て立っていた。


「これは一体どういう・・?」

と半分言いかけるが即答で


「今日もどうせカップ麺でも食べるんでしょ?たまには栄養のあるもの食べないと、ってワケで夕飯作ってあげる!」


そういうなり冷蔵庫から野菜を出す。


ザクッと鋭い音がした。


その直後野菜は一瞬にして切り刻まれてまな板の上に置かれた。


彼女の魔法は「切断」。自分の視界に見えるものなら何でも切ることができる、かなり万能な魔法。

この魔法があればハサミいらずだが本人は、みんなと同じがいいという理由で極力使わないようにしているらしい。手際よくさっと紅耶は野菜を全て刻むとフライパンでいためる、とても慣れた手つきで、あっという間に夕飯を作り終えた。


「できたよー!」


紅耶はそういうと机へ料理を運ぶ。

・・・が、なんと皿の上に置かれていたのは真っ黒な物体の集まりだった。


「・・・・これは??」


「キャベツとニンジンの野菜炒めー!」


紅耶は笑顔で言ったが、どうみても違う。俺の知ってる野菜炒めではない。

なんだこれは??


・・・言い忘れていたが実は紅耶は料理ができないのだ。実質ロクなメシを食ってない俺に作ってあげるとは言うが、実際は料理の練習につき合わされている、といった方が正しい。


「紅耶?キャベツとニンジン以外に何を入れたんだ?」


「そうだなぁ・・。スーパーで安売りしてたタコの刺身と夕べの残りのキムチ」


「Oh,My God!!」


コンナモノヲ タベタラ シンデシマウ!!


「・・・まぁ、それはおいといて!ねぇ新しいクラス、どうだった?」


話を逸らしやがった。紅耶の悪い癖だ。


「まあまあ、かな。新しい友達はできたけどまだクラスには馴染めないな。」


「そっかー。まだ初日だしね、浩隆ならたぶん大丈夫でしょ!」


「そうだな。」


だといいけどな・・・。


「さて、片付けも終わったし私はそろそろ帰るね!」


「おう、気をつけろよ。」


玄関へと向かう紅耶に背を向けたまま声を掛ける。

夕飯を終えると、風呂に入り特に何もする事のないまま暇な時間が過ぎる。


「さて、今日はもう寝るか!」


そう独り言を呟き、電気を消した。


・・・って、何にも話し進んでないじゃん!!


と、誰かの声が聞こえた気がした。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

文才が無いので、少し下手かもしれませんが、これから頑張っていきたいです!

2話以降は前回書いていた内容とは少し違うものになるかもしれません。


感想・意見などは受け付けているので、是非お願いします!

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