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不良から女になって  作者: アホです。
2/8

突然、女の身体に

 年少から出て1週間が経つ。



 いつも通りに目覚め布団から出ると違和感だらけだが、まだ寝惚けてると思い洗面所に行き鏡を見ると女がいた。


 「ア? 誰だコノ……ん?」


 俺が喋ると鏡の女も喋り……って、声がいつもの声と違うような……。

 つーか、何でこんな胸が出てんだ? 気になり触ると……柔らかいコレって、まさか女の……や、ヤベー!! いつでもヤリ放題じゃー……って……。


 「ん?……自分で揉んでるっつーことは、ま、ま、まさか……お、俺が……お、女に?」


 嘘であって欲しい。そう思い全裸になると、俺のミサイルと手榴弾2つが綺麗に無くなっていた。

 下の武器ミサイルが無くなり上に少しデカイ手榴弾が出来て、完全に女になったと思うと泣きたくなる。


 「な、何故……俺が……」

 「隼人、朝からなに……って、隼人なの?」

 「……ああ、俺だよ」


 朝起きて自分の子どもが、男から女に変わって流石の母親でも……って、何この人は目を輝かせてるんだ?


 「可愛いーー! ホラ、お母さんにギューってさせてーー!」

 「なにバカな言ってんだ!! 変態か!」

 「別にいーじゃないのよ! ホラァーー」

 「ヤーメーロー!!」


 何だかんだで、色々と……本当に色々とあった……。

 変態になった人間は本当に恐ろしい。

 

 

 母親から聞いた話で分かった事がある。

 ここ数年で発見された謎の病気で男から女、女から男になる性転換病という、人の人生を狂わせるタチの悪ィ病気のせいで女になったらしい。

 この病気を治す方法はなく、誰が、いつ、どこで病気になるのかさえ分かっていないらしい。


 「ホント、迷惑な病気だ」


 この性転換病のお陰で、「女性用の下着を買った方がいいわね」と母親が言い、買いに行く事になった。

 しかも、言った本人は――


 「これから大事な仕事があるから、悪いけど1人でお願いね」


 と、息子……いや今は、む、む、む……言いたくねぇ。言ってしまったら、何が崩壊しそうだ……。

 そして現在いまは、駅前のショッピングモール前に来ている。

 地元よりは田舎だが結構、可愛い娘が多いな……


 「ねぇねぇキミ、もしかして今から――」


 って、クソが俺にナンパしてんじゃねぇぞ。


 「何だ、テメェ! ナンパなら余所でやれよボケが」

 「チッ……女だからってチョーシ乗んなよ!」


 ナンパ男がその場から無理矢理、連れ出そうとするが、俺もそんなに甘くは……って――


 「暴れんてんじゃねぇ」


 抵抗して踏ん張ろうとしても簡単に腕を引っ張られ、どんどん人気のない裏道まで引っ張られる。

 

 (ハハハ……マジでヤベェーな、コレってレ〇プされる前……だよな……)


 地元の仲間にも同じような事をしていたヤツがいる。だから、これからされる事が分かった。

 正直、初めてが誰でもいい……って、変態的な発言だから……他の言い方って、無いよな? つーか、俺は男だし。


 「へへ……ここなら誰にも邪魔ァされねーな」

 「いっ……!」


 壁に押し付けられ抵抗出来ないよう、両腕を片手で拘束し、もう片方の手で胸を乱暴に揉まれる。


 「ヘェー、意外とデケーな! どんな味がするか楽しみだ」


 (ヤベー、マジでヤベー! このままじゃ、マジでレ〇プされる……何か手はねぇのか?)


 どうにかレ〇プだけは回避しようと考えるも、この身体ではどうしようもなく、されるがままでジーンズのチャックにも手が伸びてくる。

 最後の悪足掻きでもしようと、足を動かすも少ししか動かせず、ついに平べったくなった部分に触れ指を動かす。


 「オイ、テメェ! 何してンだ」

 「ア? 誰だ? オメェ」


 どっかで聞いた台詞にどっかで聞いた声。

 ナンパ男が、どっかで聞いた声のヤツに向かって行くも2、3発殴られ終わった。


 「大丈夫か?」

 「あ! テメェあん時の」


 どっかで聞いた声のヤツは俺と喧嘩した、単車ヤローで前よりかデカくなってやがる。

 当然、単車ヤローは女に……俺の事が分かってなく、「誰だコイツは?」みたいな顔をしている。


 「えっーと、どっかで……」

 「ア? ……じゃなくて、会うわけねぇ……でもなくて……」

 「? ん? よーく見たら、あのヤローに似てんな……」


 単車ヤローにこの姿はゼッテー見せたく無かったのに、こんな裏道トコで再会するとは何か持っているのかも知れない。

 しかも、女……俺に気付き始めやがった。


 「あ! アイツだ、俺の単車を見ていた……そうだろう?」


 自信満々に答える単車ヤローの表情かおと喧嘩している時の表情かおの違いに、胸の奥が一瞬だけドキッと高鳴ったような感じがした。

 


 この時から既に圭二の事が……って、死んでも言わねぇーけどな。

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