大丈夫?!!
町先「あそこ、柳瀬の隣」
と言いながらこっちを指差すマッチー。マジかよ!結構嬉しい!いや、素直に嬉しい!!
誠「良かったじゃん晶!一生分の運を使い果たしたな!!」
晶「一生分?!!」
俺の席の前が誠なので、よく勉強を教えてもらってたけど…これからは松崎さんに教えてもらうとしよう。うん、そうしよう。
スタスタ歩いて此方へと歩いて来る松崎さん。松崎さんに視線の矢がとぶ。でも、そんな事気にも止めず、あっという間に俺の横に来ていた。
り「…………ってああ!今朝の!」
晶「えっ気づいてなかったの?!」
り「うっうん…。ごめんね〜!」
町先「何だお前ら、知り合いか?」
晶「えっえーっとー…」
り「今朝、道を教えてもらったんです!同じ学校だったのは知ってたんですけど、まさか同じクラスだとは…よろしくね!」
すると彼女は俺だけに見える様に、小さくVサインをした。……なんていい子なんだ!!「チャリで引かれた」なんて言わないなんて!!俺だったらきっと憎しみを込めて言うだろう。…引いたの俺だけど…。いや、ホントに申し訳ないとは思ってるよ…?マジで…!!
そんなかんなで、朝のホームルームは終わった。今はちょうど休憩時間__________ってあれ?可笑しくないか?俺は気が付いてしまった。
傷が…ない?
あれだけ飛ばしてしまって、あれだけ派手な音で打ち付けられたはずなのに、傷が1つも無い…。
晶「あの、さ?松崎さん…」
り「『りま』でいいよ?」
晶「えっと…///じゃあ、りま」
り「なに?」
晶「なんで傷、無いの?」
り「…えっ?」
晶「あっごめん!俺が引いちゃったんだけど…!でも、なんか不思議で…」
俯いたままの、りま。やっぱり俺に言われるのがむかついたのだろうか。そりゃあそうだ。引かれた相手に言われたのだから。でも、不思議でならなかった。
り「傷なんて出来なかったよ!!」
……えっ?
り「だからー、傷は出来なかったんだって!打ちどころが良かったのかな?全ッ然大丈夫だったよ。引かれたあの時にも言ったじゃんww!」
そっ…そういうもんなのか…?……そういうもんなのか…。
キーンコーンカーンコーン
予鈴が鳴った。
−後からやっぱり、俺は馬鹿だ…と実感した−




