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死にスキルを持って最弱魔物に転生した俺―友達のドラゴンが経営するダンジョンで巣作り担当やってます―  作者: 夢野又座/ゆめのマタグラ@コミカライズ企画進行中
第1部 プロローグ

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最弱と最強

 この上なく、俺は自分に怒っている。

 異世界にやってきて、初めて出来た友達と、仲間――

 そんな彼らを、俺は助けられないのかと。


「オラァ!」

「ぐえっ――」


 俺の身体が、まるでボールのように地面へとバウンドする。


「おいおい。本当に弱ぇな。さすが最弱モンスターなだけはあるぜ……ガッハハッ」


 相手は碧竜グリーンドラゴン。

 この世界において、ドラゴンは最強の種族だ。

 そんなことは身に染みて分かっている。


「シロー!」

「この鎖め――」


 魔法の鎖で囚われたブラックドラゴンのシュバルが、地に伏している。

 連れ去られたダークエルフのエルも、魔力封じの結界に捕まり――

 それでも、俺たちを心配そうに見ていた。


「ガハハッ! そりゃムリだぜ、シュバル! ニンゲン様ががんばって開発したドラゴン封じの鎖だ。腑抜けで弱っちいお前じゃ、天地がひっくり返ってもムリだぜ」

「だ、黙れよ……」

「あん?」

「シュバルは強い……ここにだって、ひとりでエルを助けに来るつもりで……」

「そりゃー。テメーみたいなザコじゃ、なんの助けにもならねーからなッ!」

「ぐッ!?」


 また顔面を蹴られる。

 球のような身体が、ふたたび跳ねる。


「だから、今度は俺が助けるんだ……シュバルを、エルを……」


 ヤバい。

 もう目の前が霞んで、よく見えない。

 

「まっ、ボルにしちゃ丈夫でガッツがある奴だ。そこは褒めてやるぜ」

「は、はは――お前なんかに褒められても、少しも嬉しくないね……」

「じゃあ、あばよ」

「待て、グリュ――」


 俺はグリュウの爪により、全身を貫かれ――


「シロー!!」


 エルの声が遠のく。

 ああ。また死んじゃった。

 これで、何回目だっけ――


 まるで、走馬灯のように。

 これまでの思い出が蘇る――


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