待ちに待ったボクの妹
家に帰ったらすぐに親父は趣味の部屋に引きこもっちゃった。
(ぜぷとにいもうとができるんだ…!)
その間ボクは、ずっとリビングにいたんだ。
「親父ー!その子おきたー?」
って、何回聞いたかも覚えてないや。途中で寝ちゃったりもしてたんだよね。
結局どのくらい待ってたんだっけなー。とにかくいっぱい待ってた!
そしたら、いきなりドアが開いて、中から可愛い女の子が出てきたんだ!
(この子がぜぷとのいもうと!)
「おはよー!いきなりねちゃうからびっくりしたんだよ…!」
「それは…申し訳なかったのう…」
(なんか、ふしぎなしゃべりかたする子だな…)
「あ、そういえばまだちゃんと言ってなかったっけ?ぜぷとだよ!よろしくねー!」
ぜぷとが挨拶すると、それに親父も続いた。
「ついでに僕も自己紹介を…久遠永茉と言います。僕の事はお父さんだと思っていいですからね」
(親父はどのくらい子どもをつくったらきがすむんだろ…)
「清浄は妹が出来たことをとても喜んでますよ。もちろん、僕も娘が増えて嬉しいですけどね!」
「は?我が此奴の妹じゃと?」
あの子はボクの妹になるのを不満そうにしてた。
(あ、これこの子にいわないでやったやつだ)
「ですが、その外見じゃどう見ても…」
「望んでこうなったのでは無いわ!何故この様な形にしたのじゃ!」
「んー…親父のしゅみ?」
「清浄、それは誤解を招きます」
「ちがくはないとおもうけど?」
そう言って親父を見ると、慌てて顔をそらされた。
「そ、それはさておき!貴方に名前をお伝えするのがまだでしたね」
「我の名じゃと?」
「実はもう決めてるんですよ。千禾予でいかがでしょう?」
あの子は少し考えると、すぐにうなずいてくれた。
「良いじゃろう、その名で構わぬ。」
「やったー!ロナちゃんこれからよろしくね!」
ボクは嬉しくてロナちゃんの手を取ってはしゃいじゃった。
「ぜぷと、人間、これから世話になるのじゃ。」
「僕は人間呼びなんですね…あ、それと清浄の上に2人いるので、後で紹介しますね」
(アトねぇとヨクトにぃともなかよくなってくれるといいな!)
それからは、家族5人で暮らすようになったんだ!
って感じで、ボクのきょうだいの話をしてみたけど、どうだったかな?不思議なことしかなかったでしょ?
今度は話だけじゃなくてうちに遊びに来てね、いつでも待ってるよ!