表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

真夜中に見つけたきつねさん

それと、ボクには家族がもう1人いるんだ!

たまたま親父と真夜中に出かけてたときに、見たことないくらい白くて綺麗なきつねさんをみつけたんだよね。

「あ!親父みて、まっしろなきつねさんがいるー!あんな道のまん中でなにしてるのかな?」

「はい…?何も見えませんが…」

ボクが指さして教えても、親父には全然見えなかったみたい。

「ほら、今こっちむいたよ!もう目が悪くなっちゃったの!?」

「そう言われましても…きっと乱反射か何かですよ。…いや、そんなわけ無いですか…」

「もういーよ!ぜぷとがはなしかけてくる!」

「ちょっと、急に道路に出たら危険ですよ!!」

(ぜぷとよりきつねさんのがあぶないもん!)

「きみ、おうちは?かぞくはいるの?」

そうやって聞いたら、きつねさんが悲しそうに目を逸らした。

(どうしよう…そうだ!うちでくらせばいいんだ!)

「よかったらうちにこない?ここにいたらあぶないよ!」

「えと、一応僕が、家の主なんですけど…」

「だってぜぷとがペットかいたいって言ったら、親父ゆるしてくれるでしょ?」

「当然ですよね」

親父は親バカだから、大体のことは許可してくれるんだ。こういうときだけは助かるよね!

「じゃあいーじゃん!うちにきてもらおうよ!」

ボクはそう言ってきつねさんの頭を撫でてみた。

「でも見えないとなると少々不便で…あっ、今ぼんやりとですが見えました!」

そしたら、親父にもちょっとだけ見えるようになったんだって!

でもそのすぐ後に、きつねさんがぐったりしちゃったの。

「きつねさんどうしたの!?」

「これは…恐らく眠ってるだけだと思いますよ。清浄(ゼプト)が撫でた事で安心したのかもしれませんね」

「そっか!よかった…」

具合が悪くなっちゃったのかって思ったけど、そうじゃないみたいで安心したよ。

「さて、連れて帰るとしましょう」

「うん!」

親父にきつねさんを抱えてもらって、ボク達は家に向かったんだ。

(やったー、またかぞくがふえるんだ!)

その途中に、親父が思い付いたように話し出した。

「あ、帰ってから数時間、この子をお預かりしても良いですか?」

「え、いいけど…なにするの?」

そしたら、親父がすごく楽しそうにこう言ったの。

「貴方の妹を作ります!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ