寝る前まではひとりっ子だったのに
ボクは清浄、今は親父のとこの3番目だよ!
きっと皆、なんで今は?って思ってるよね。
てことで今日は、ボクがきょうだいと出会ったときについて話してくよ!
これは、ボクがこの大きい姿になれるようになるちょっと前にあったことなんだけどね、凄いことがあったんだよ!
「おはよ…あいかわらずおきるの早いね…」
ボクが朝起きてリビングに行ったら、いつも通り親父が先に起きてた。でもそれだけじゃなくて…
「あ、清浄!おはようございます、1人で起きれて偉いですね!」
「こどもあつかいしないでよ。え、そのてんしとあくまっぽい人たちは…?」
ボクが知らない2人が一緒にいたんだ。
しかも、1人は天使の輪っかが浮いてるし、もう1人は角が生えてるし…!
(もしかして、がいこくの人たちなのかな?)
びっくりして固まってるボクに、天使の人が近づいてきた。
「この子パパの子!?かわい~!」
「ふん…生意気そうなガキだな」
悪魔の人はなんか…不機嫌そうでちょっと怖かったね。
(いやなことでもあったのかな…)
「この子達はですねー、なんと僕が作った人形なんですよ!」
「え?じゃあなんでうごいてるの…?」
「実は、姿を変えられる人形を作ってたんですけど、ようやく完成したんです!今日からこの子達はうちの子ですよ!仲良くしてくださいね!」
「へー…?」
親父は楽しそうに説明してたんだけど、ちゃんと聞いても全然意味わかんない。
「ちなみに、この子達は清浄より年上ですよ」
「あ、そうなんだ?」
(人形に何さいとかあるんだ、しらなかった)
「私はアトだよ~、よろしくね!」
「俺はヨクト、宜しくなクソガキ」
「ちょっとヨクトちゃん!クソガキって呼んじゃダメでしょ~?」
「…わーったよ…宜しくなゼプト」
「あれ?パパが1回しか呼んでないのにもう名前おぼえたの?…あ!もしかして、弟ができてうれしいんじゃ」
「うるせぇ偶然だよ」
2人が自己紹介してくれたんだけど、2人は凄く仲良しなんだなって思った。
(ちょっとこわいって思ってたけど、そんなにじゃないかも…)
「よろしくね、アトねぇ、ヨクトにぃ!」
「あー、清浄…そのですね…2人に性別は無いんですよ…」
「え?そうなの!?」
(よびかたまちがえちゃった…人形っていろいろあるんだね)
そのときはそう思ったけど、多分うちの親父がおかしいだけだよね…
「アトねぇでいいよ~!えへへ、ゼプトくんのお姉ちゃんになれちゃった!」
「俺もまあ、アトが良いなら」
(いいよって言ってくれてよかった!)
こうやってアト姉とヨクト兄ときょうだいになったんだよ!
最初に今はって言ってたのはこれが原因ね。