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悪役令嬢は人狼かしら?  作者: 塩麴とまと
ループ3:悪役令嬢の反撃
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人狼裁判と偽りの事件②

「皆さん、落ち着いて…! 私はただ、皆を守りたいだけなの…!」


リリィが立ち上がり、涙声で訴える。彼女の声は震え、聖女のオーラが礼拝堂を包む。彼女の次の言葉に、クリスティーネは内心で舌を巻いた。


「マチルダ、あなた…私のために証言してくれたのは分かるけど…もしかして、人狼の策略に利用されたの…?」


――えっ!? リリィ、マチルダを切り捨てる気!?


「リリィ様!? そんな…私が!? 私はただ、あなたを守りたくて…!」

マチルダが目を丸くし、必死に弁解する。だが、リリィの言葉は冷酷だった。


「ごめんなさい、マチルダ…。でも、ヴィクター様を殺した人狼は、あなたかもしれない…。だって、昨日、私を突き落としたって嘘をついたのは、あなたよね?」


生徒たちがざわつく。リリィの涙と聖女のオーラに、皆が引き込まれる。

――最低! マチルダを人狼に仕立てて、自分の聖女イメージを守る気ね!


「リリィの言う通りだ! マチルダ、お前が怪しい!」


レオナルドが剣を構え、マチルダを睨む。他の生徒たちも、リリィの言葉に流され、マチルダに疑惑の視線を向ける。


「待って! 私は人狼じゃない! リリィ様、信じて…!」


マチルダが叫ぶが、声は届かない。投票が始まり、マチルダへの票が雪崩のように集まる。

リリィ、なんて冷酷な女。親友を平気で切り捨てるなんて、悪役令嬢のクリスティーネでもゾッとした。


警備兵に連行されて行く時、マチルダはリリィを恨めしそうに見つめていた。


「リリィ様…どうして…? 私は…!」


リリィはハンカチで目を押さえ、うつむく。きっと涙も偽物だろう。


「ごめんなさい、マチルダ…。でも、もう無理よ。」

「リリィ様…! あなたを…許さない…!」


最後に聞いたマチルダの声は、叫びのようだった。


裁判後、エリザベスが私のそばに寄る。


「クリスティーネ様…リリィさん、怖いですわ。マチルダさんを…あんな簡単に…。」

「聖女の仮面の下は、悪魔よ。忘れないで。」


私は内心、リリィへのヘイトを燃やしていた。


――あの女、自分の手を汚さず、親友を犠牲にするなんて。…絶対許さない。


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