第5話
透明な一枚の仕切りから優しく温かい光が彼らに朝を告げる。その眩しさに少しは鬱陶しさを感じるものの、いつも通りの朝を迎えることができた彼らは瞼を歪ませながら鈍く目を開き、布団をめくり、地に足をつけ、顔を洗いに行く。それから諸々の支度を終えると、また昨日のように扉を開いて外の世界へと飛び出す。同じようにやりたいことのためにいつもの公園へと向かう。しかし今日は昨日と違い、彼らの足取りはゆっくりとしたものであった。実は彼らの今日の目的はあの場所へ行くことではなかった。それゆえに心躍るというわけでもないのだ。むしろ胸が引き締まっているといったほうが良いのだろうか。彼らの目的は昨日の帰り道の最中にまで遡る…
エマ「…ねぇ、みんな。」
エミール「なに、エマ?」
ウィリアム「なんか見つけたのか?」
エマ「そうじゃなくって…。やっぱり、オリヴィアのことが気になるのよ。」
エミール「オリヴィアが?」
エマ「だって…可哀想じゃない。ずっとあんなところにひとりぼっちで…。家に帰れないだけじゃなくって、お父さんやお母さんにも会えていないのよ。だからね、オリヴィアの村を探してあげたいのよ。」
サンドラ「確かに…。ずっと、あそこで私たちが来るまでひとりぼっちはちょっと寂しそう。」
ジョゼフ「僕も。オリヴィアのことがずっと気になってるし、あの場所がどういったものかもう少し調べてみたいんだ。」
エミール「まぁ…。僕もずっとオリヴィアには何かがあるとは思ってたけど…。」
ウィリアム「だったら俺らでいろんなこと調べたらいいんじゃねぇか?」
エミール「だからそういう話じゃないの?」
エマ「つ ま り、みんな賛成っていうことでいいかしら?」
4人は頷く。彼女が何者かを知るために。彼女がもう一人ぼっちにならないために。そして、あの場所が一体どういうものなのかを突き止めるために。
エマ「じゃあ決まりね!まずはオリヴィアの村リーラットについて調べたほうがよさそうね。資料館にならここら一帯の地図があるかしら。」
ジョゼフ「資料館には地図だけじゃなくて他にもいろいろなものがあったと思うけど。とにかく、明日はみんなで頑張ろう!」
エミール・ウィル・エマ・サンドラ「おー!!!」
というわけである。彼らの中にあるのは、いわば「やる気」というものであるのだ。そうして、役者は全員出揃った。
エマ「来たわね。じゃあ、さっそく行きましょ。」
と、彼らは街の北通りにある資料館へと向かうことになる。そうして、しばらくして資料館についた。すると、ここの館員らしきメガネをかけた物腰柔らかそうな男性が奥からやって来て、
???「こんにちは。君たち資料館へは初めてかな?」
と尋ねる。
ジョゼフ「こんにちは、ヴィクセルさん。」
と唐突にジョゼフがそう口にする。すると彼がヴィクセルと呼んだ青年はハッと驚いた様子で、
ヴィクセル「何だジョゼフ君じゃないか。てことはこの子たちはジョゼフ君のお友達かな?」
とそう気さくに話しをする。
エミール「どういうこと、ジョゼフ?知り合い?」
ジョゼフ「うん。この人はヴィクセルさん。ここで館員さんをやってる地理学の研究員さんなんだ。」
ヴィクセル「初めまして。紹介に預かったヴィクセル・グラッツィアだよ。よろしくね。」
彼が自己紹介をしたため、初対面の4人は軽く自己紹介を済ませる。
ヴィクセル「ところで君たちは今日はここへ何をしに来たんだい?」
エミール「ここら辺の地図を探しに来たんだ。」
ヴィクセル「地図かい?」
ウィリアム「それもでっかいやつなんだけどよ。ここにある?」
ヴィクセル「確かに君たちの言う通り地図はあるんだけど…。もうちょっと詳しい情報を教えてくれないかい?」
エマ「ううーん。この街だけじゃなくって、もっと広くて、ううーん。」
ジョゼフ「ええっと、僕が説明しますね。」
と一向に話が進まないこの状況を何とかしようと見かねたジョゼフが横から詳細を説明する。
ヴィクセル「分かった。それならこっちだよ。」
と案内してくれる。彼らは遠慮なくついていく。
ヴィクセル「さぁ、ここらに君たちの求める地図があると思うよ。」
彼らが連れて来れられた本棚の縁には「スターリット周辺地形図」と明記されてある。
ジョゼフ「ありがとうございます、ヴィクセルさん。」
ヴィクセル「困ったことがあれば、カウンターの方までおいで。僕はそこで作業をしてるし。」
彼は手を振り、自らの研究へと戻っていった。
エマ「さてっと、じゃあ手当たり次第に見ていきましょ。」
じゃあ「僕はこの本で…。」
そう彼らは本を取り、一枚一枚ページをしっかり見ながらめくっていく。彼らのみている本は分厚く、事細かにその地の情報が書かれている。それゆえに子どもである彼らにとっては退屈なものであろうが、それでも友達のためだと気合を入れてひたすらにページの隅から隅へとみていく。歴史的な移り変わりも見ることのできる本であったが、それでもなかなか見つけることはできず、ただ虚しく時間が過ぎていくだけだった。すると突然ウィリアムが
ウィリアム「何だこれ?」
と何かを見つけたような反応を示した。
ジョゼフ「どうかしたの?もしかして見つけた?」
ウィリアム「いや、そう言うのじゃなくってなぁ。」
エマ「じゃあどう言うのよ?」
ウィリアム「いや、これ見てみろよ。」
彼は開かれたページに指をさす。4人は彼の指を刺した場所を見る。
ウィリアム「このページではここは森になってるんだけどよぉ。次のページにゃこことか、こことか、ここも、やけに綺麗さっぱりなくなってんだよ。これって次のページが一年後の記録になるように作られてるっぽいけどよ。急にこんなことになることなんかあるのか?」
ジョゼフ「確かに…。どうも不自然だ。それに随分はっきりと丸くなくなってるじゃないか。この時に一体何があったっていうんだろう…。」
その地図の年月日を見てみる。この数字に関して少し聞き覚えがあるかも知れない。ジョゼフは「何かこの年にあったような…。」と腕を組み、顎に手を添えて、頭の中で記憶を遡っている。だが、やはりその年の出来事について誰も見当はつかなかった。確か、カウンターの方でヴィクセルが研究をしていた。地理学を専門にしている彼に聞けば、分かることがあるかもしれない。
ジョゼフ「一度ヴィクセルさんのところへ行ってみないかい?もしかしたら何があったか知ってるかもしれないし。」
エミール「それもそうだね。行ってみようか。」
そういうわけで、彼らはヴィクセルの元へ向かった。着くとそこには、先ほど彼らの読んでいたものとは比べ物にならないほど分厚く、文字がぎっしりと並べられた本を見ては、頭を掻きむしりながらひたすら手元の紙に何かを書くヴィクセルがいた。
ウィリアム「なぁ、ヴィクセルさん。ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ。」
ヴィクセル「おや、何か困ったことでもあったのかい?」
呼びかけに気づいた彼は書く手を止めて、こちらの方を向く。そうして彼らは経緯を説明し、何かしていることはないかと尋ねる。するとヴィクセルは、
ヴィクセル「あぁ、その年には大きな戦争があったんだよ。君たちが見た丸い穴部分は空爆によってできたクレーター跡さ。」
サンドラ「戦争?」
ヴィクセル「うん。あまりいい話じゃないんだけどね、君たちのような子どもでも知っておくべきことだから少し話そうか。こんなことはあってはならないと思うんだけどなぁ。」
そういうと、彼は身体をこちらに向けて咳払いをすると、神妙な雰囲気で話し始める。その表情からは何かに嫌悪感をおぼえているようで、彼らも思わず固唾を飲んでしまう。雰囲気が重くなるそんな中、ヴィクセルの声がこだまする。
ヴィクセル「この国はね、自分たちの利益のために他の弱小国に戦争を仕掛け、その国から何もかもを奪っていったんだ。そんなことばっかをしてたせいでそのうち相手側からの攻撃が来たんだよ。流石のこの国も複数の国から一斉攻撃を受けて堪えたのか、この国も連合を結んで対抗したんだ。けれどね…。」
彼の話が一瞬止まる。深いため息をつき、本当に心の底から何かを憎んでいるような様子でこう言葉を続ける。
ヴィクセル「そんな規模の戦争だから、その被害というのも酷いものだったんだ。たくさんの命の危機に晒されて、たくさんの人が身体の一部を無くして、たくさんの人が亡くなって。僕も当時は君たちと同じくらいだったんだけどね、僕の友達も、家族もたくさん死んじゃったんだ。ほんっとうに酷いものだよ。」
彼の声に少し怒気が孕む。瞳の輝きがなくなり、代わりに奥で憎悪の火が映っているような気がした。口元が歪み、歯を食いしばって話をする彼の様子に、彼らはことの重大さを瞬時に理解する。彼の怒りが、苦しみが、恨みが彼らの魂を震わせる。会ったばかりの時の印象からの様変わりが人の心の計り知れなさを仄かに感じさせる。
ヴィクセル「まぁ、今となっては過去の話。それ以来この国は戦争なんかしてないし、この国の上の奴らもまともどころかとっても良くなったよ。それに、そのクレーターも木こそ生えていないものの、ボランティア活動で復興作業とともに修復されて、草花が芽生えていると聞くよ。」
エミール「そうだんたんですね…。」
ヴィクセル「ああ、そんなに気を落とすことはないよ。ただ君たちにはそんなことがあったって知って欲しかっただけなんだ。君たちが大人になっても戦争なんて最悪なものが起こらないようにね。まぁ、僕はあくまで地理学者の端くれにしか過ぎないから、偉そうなことは君たちに何一つ言えないよ。っと、ごめんね。話が脱線しちゃってたね。君たちが見た穴のようなものについてだったね。悪いけど、僕が言えることとしてはそのくらいしかないんだ。僕が専門としているのは地形や災害の規模の計算くらいだからね。ま、おかげで研究が進まなくてこのザマなんだけどね。はぁ。これで君たちの知りたいことは知れたかな。」
ウィリアム「おう。助かったぜヴィクセルさん。あんがとな。」
ヴィクセル「お役に立てたようで何よりだよ、」
エマ「それじゃあ、私たちはもう一度戻って調べてみます。」
ヴィクセル「ああ、頑張ってね。」
そうして彼らはその場を後にする。しかし、その道中では彼らの心は少し重かった。彼らの想像もつかないような惨劇を経験したヴィクセルの話は理解を置き去りにして、いまだ彼らの頭の中で消化しきれずにいた。戦争が国民に、自然にどれほどの影響を与えたのか。それは分からないものの、話をしている男性の様子からその凄惨さというものは推し量ることができる。もし、自分の知り合いが、友達が、家族が、あるいはこの場にいるみんながその状況下にいたとして、果たして自分の精神を保ち続けられるのだろうか。惨劇と死別を前に心が壊れることは少なくとも彼らにとっては当然のことだった。だからこそ、同時に未来で戦争が起こることを何としてでも阻止しなければという想いが芽生えた。しかしその前に、友達の謎を突き止めるという使命を果たすために作業へ戻るのだった。だが、彼らがいくら探してもリーラットという村を探し出すことはできなかった。ただ時間のみが経過していき、気づけば夕方になっていた。
サンドラ「もうこんな時間になっちゃった…。」
エミール「今日はどうやらここまでみたいだね。」
ジョゼフ「そうだね。このまま続けていても見つかりそうにないようだね。」
エマ「これ以上分かることはないのかしら…。」
ウィリアム「だったらもう一回オリヴィアに詳しく聞けばいいんじゃねぇか?もしかしたら何かわかるかも知れねぇぞ。」
エミール「ああ。今の所、それがいいだろうね。」
エマ「なら、明日はオリヴィアのところに行きましょうか。」
ジョゼフ「うん。そのためにも今日は帰って体を休めるとしようか。」
謎の少女オリヴィアはおそらく今もあの丘のあの木の下で彼らとの約束を果たすため待ち続けているのだろう。そんな彼女のために何かをしてあげたいと思う自分がいるが、何もできずに無力感を感じる。今してあげられるのは、彼女がずっと孤独に苦しまないようそばにいてあげるくらいである。彼らはこの先に彼女がいつか幸せになれる未来があると信じていいのかという疑いすらも覚えるような気がした。それでも、彼らは明日その場所へ行くことを決めるのであった。
輝く星々に何か願い事をしたことはあるだろうか。自分の夢だったり、欲しいものだったり、あるいは自分の幸せを願ったり。そんな中、それらをただくる日もくる日もひたすらに眺めて暇を潰しているのはおそらくこの世界にただ彼女1人だけだろう。
オリヴィア「早くみんな来ないかなー。星を見るのはいいけど、やっぱりみんながいたほうが楽しいわ。」
草原に脚を広げて、草原に腰を据え、夜空を見上げる少女の目には彼女が友達と一緒に笑い、喜び、楽しむというそんな希望が広がっていた。そう約束したのだからと友を信じる気持ちが芽生えていたのも事実であり、彼らは彼女にとってたった数日程度知り合った仲の他人ではなく、彼女を孤独の渦から引き上げてくれる親友であったのだ。確かに現実で経過する日数というのは、実に短いものであった。しかし、彼女が感じたのは途方もなく長い時間。それも愉快で、心の底から楽しいと思える時間。その1秒1秒がまるで一時間一時間に、しかし一瞬で過ぎ去っていくように感じるのだ。もうそれは現実の世界で何年もの間を共にしてきたというような関係と言っても過言ではないのだ。そう心のうちにいっぱいいっぱいの気持ちを秘めて彼らの到来を待ち望んでいた。次の瞬間…
オリヴィア「!ウグッ!あぐぁぁぁがあぁぁぁあががぁぁぁ!」
いつか突如として襲ってきたあのノイズ。それは前回よりも雑音さを増し、頭の中がぐちゃぐちゃになりそうなほどの頭痛を伴ったものであった。「痛い痛い痛い」とただひたすらにのたうちまわる彼女に容赦なく何かの映像が流れ込んでいく。
今回はその副作用ともいうべきノイズの激しさゆえか前回よりも鮮明であった。
???「お父さん!お父さん!これお父さんにプレゼント!」
???「おうそうか!何をくれるんだ。うおっと!こりゃぁ綺麗な花冠だな。こんなもんを作ってくれたのかぁ!お父さん、すごく嬉しいなぁ。」
オリヴィア「あれは…。」
視線の先には幼い少女と大柄の男がいた。どうやら親子のようだ。しかし、彼女には見覚えがあったのだ。
オリヴィア「お…父…さん…。」
その男は紛れもなく、彼女の記憶通りの彼女の父親なのである。そしてその男にさまざまな花が使われた綺麗な花冠をプレゼントしている少女は他でもない彼女の幼少期の姿だったのだ。
オリヴィア「何…これ…。それにここは私の家?」
家の前に広がる花畑の中父親と仲睦まじく談笑しているその光景には見覚えがあった。確かに彼女は目の前の少女と同じ年頃、父親に花冠をプレゼントした記憶があるのだ。その瞬間、視界が一瞬白く染まり、気がつけば別の描写へと移っていた。
幼少期のオリヴィア「あのねあのね!大きくなったらオリヴィアもお母さんみたいになりたい!!!」
???「そうねぇ、なれたらいいわね。オリヴィアならすっごく綺麗な大人になれるわ。」
オリヴィアの父親「おうそうか!なら、オリヴィアはお父さんみたいな人と結婚してほしいなぁー。」
幼少期のオリヴィア「ううん、違うよ。オリヴィアはお父さんと結婚するの!」
オリヴィアの父親「おうそうか!!お父さん嬉しいけどぉ、お母さんがいるからなぁー。どっちか悩んじゃうなぁー。」
???「あらあら、それならお母さん、オリヴィアに負けないようにしなくっちゃ。」
幼少期のオリヴィア「じゃあ、オリヴィアとお母さんはライバルだね!絶対負けないもん!」
???「うふふ。」
オリヴィア「お…母…さん…。」
彼女に似て、とても美しい顔立ちで、彼女と同じく星空のような澄んだ紺色の瞳を持つ母親の姿がそこにあった。どうやら、ここは彼女の家らしい。少女が元気いっぱいにはしゃぎまわり、父親が一緒になって遊び、母親がそれを見て微笑む。絵に描いたような家族愛に満ち溢れた空間に、彼女は懐かしさを感じ、自然と涙が頬をつたっていた。また視界が白く染まる…
幼少期のオリヴィア「でね、昨日お父さんと一緒に狩りに行ったら、とっても大きい猪が狩れてね!」
???「へぇー!いいなぁー、早く俺も父さんに狩り教えてもらってでっかい獲物捕まえたいなぁー。」
???「すっごく素敵だわ。私は料理が上手くなりたい!お父さんとお母さんに美味しいものを作ってあげるの!」
???「僕もそれ食べてみたいかも。」
???「もちろん!みんなにも作ってあげたいわ!」
次に広がる光景には、少し成長した彼女と村の友達がいた。そこで、自分たちが将来何したいかと色々話をしていた。無邪気に話に花を咲かせていく様子は子どもたちにとって未知なる世界の想像をするようなものであり、それが尽きることはなかった。草の絨毯が風に靡く上で、形を持たない子どもたちの夢が膨らんでいく。
オリヴィア「みんな…。」
彼女はただその場に立ち尽くし、懐かしさと寂しさを感じることしかできなかった。彼らに触れることすらもできない。無力感に苛まれ、ここから一刻も早く逃げ出したくもあっただろう。すると、また視界が白く染まる…
次に視界が戻った彼女の目に映るものは…
オリヴィアの父親「オリヴィア、クレナ!早く逃げろ!!」
何やら慌ただしい様子で過去の自分たちに父親が叫んでいる。
オリヴィアの母親「何があったの!?さっきすごいbキ›*jagロンがしたけど!」
オリヴィアの父親「[#r)bvばfビィの奴らが攻めてきやがった!じきにここもm“0`fん+fhフォイになっちまう!早く逃げろ。」
幼少期のオリヴィア「おとん4gfんwごvにうおあ。」
オリヴィアの父親「だいじょうn3n9fawhっfっば89えだ。お父さんはかなN)!newq()f89qhf98tってくる。それまでN))(“y8w9fgふぃおあw89(“rh()にしてoifEW(fぞ。」
そこまでで彼女の回想は終わった。最後の光景。会話のほとんどにノイズがかかり、その全てを聞き取ることはできなかった。逃げろ,奴らが来る。何かに追われていたのだろうか。フラッシュバックが終わる。彼女の意識は回想の終了とともに暗い底へ沈んでいった。