ノアとの契約
「来て早々悪いんだけど、エレミヤ。あなた、私の主になってくれない?」
主?天使が人間に従うなんて、変な話。でも、天使が私のものになるというのは、結構いいかもしれない。でも、ノアと契約して、私に何か変なことが起こらないかな。
「ノア。」
「何?」
「私はあなたと契約したら何か悪いこととか起こるの?」
「そうだね・・・。あなたが私の主になったら、まず、私の魔力があなたの体に流れ込むの。それに耐え切れなくなったら、あなたは私に身体を乗っ取られて、ただ暴れることしかできないモノになってしまう。」
「・・・」
「そんな危険を承知である主になる人がいるの?」そう言おうと思ったけど、口が開かなかった。
「でも安心して。あなたはきっと大丈夫。私が選んだ人間なんだもん。」
「どういうこと?」
「その質問に答える前に天使の日記について教えてあげる。」
天使の日記について。今の人間はそのことについて詳しくは誰も知らない。それを今、私は知ることが出来る。けれど、何事にもデメリットはついてくる。
「その話を聞いた後私はどうなるの?」
「あなたには私の主になってもらうよ。この話を聞いても聞かなくても。でも、今後のことを考えると聞いておいた方がいいと思うな。」
私が主になることは決定してしまっている。
「分かった。話は安心して聞きたいから先に契約をしたい。」
「分かった。じゃあ、手を出して。」
おびえながらも私は手を出した。
「目をつぶっておいた方がいいよ。」
私は目をつぶる。
「じゃあ、行くよ。」
ノアは慎重に物事を進めていく天使だということが分かった。そして次の瞬間。私の中にすごく強烈な何かが流れ込んできた。
「うっ!」
思わず声が出てしまった。私が声を出しても、ノアは止まらない。そうか。これが魔力なんだ。
「はい!終了。お疲れ様。」
私はそっと目を開く。
魔力が流れ込んでいたのは30秒くらい。いつもの感覚だったら短いと感じるけど、今回はとても長いと感じた。
「私の目に狂いはなかったね。あなたはやっぱり耐えられた。」
ノアは嬉しそうに言った。私はとりあえず一安心した。
「じゃあ、天使の日記について教えてあげる。」
そして私はこの時から天使の日記とこの図書館の管理者となった。