プリプリプリティ☆プリティラビット ~俺がホモでホモがアイツで~
私がプリ〇ュアや仮〇ライダーを観ていると、妻は嫌な顔をします。
でも、子どもの好きな物を理解するために観て勉強するのも必要です。
何故ならば、この間子どもが『ゼ〇ワン欲しい!』と言った時に、妻が買ったのは『ド〇ン兵』だったのです…………。妻よ、それは『リュ〇ソウジャー』の雑魚敵だ……。
私、夢兎愛華! 夢みる中学二年生!
地球のと平和をこよなく愛するプリティ☆ラビットとして、今日も皆を護るため変身よ♪
「変身♡」
──ピカッ♪
「ウサちゃんパワーで元気爆裂!!」
よーし、街で暴れる悪い奴を見つけてボコボコよ!!
「ウガーーーー!!」
「居たわね!?」
眼鏡をかけた浪人生風の怪人が街で大暴れしているわ!
「コトシモダイガクニオチター!!!!」
「しっかりして! また来年があるじゃない!!」
「ウガーーーー!!」
──ズバッ!
「キャー!!」
女の子を鉛筆ソードで狙うなんて乱暴な怪人ね!!
「一気に行くわよ♪」
ラビットステッキでフルパワーチャージ!!
「喰らえ! 劣化ウランバズゥゥゥゥカ!!!!」
──ドゴォォン!!!!
「殺ったわ♪」
──ビュッ!
「ウガーーーー!!!!」
「キャァァァァ!!!!」
そ、そんな!? 劣化ウランバズーカが効いていないなんて!!
──ズバッ!
「キャァァァァ!!!!」
──カラカラ……
「ああ……!! 変身ステッキが!!」
──カラカラカラ……コツン……
転がった変身ステッキはボロボロの靴の爪先に当たり止まった……。
──スッ……
「……後は任せろ」
変身ステッキを拾い上げたのは……何か薄汚れた汚い革ジャンを着たオジサンだった!!
「えっ!? オジサン誰!?!?!?」
「なぁに、今し方フラれたばかりのしがないホモさ…………」
オジサンは変身ステッキを可愛らしく構え、眼を閉じた……
「変……身……!!」
──ピカッ♪
薄汚れた革ジャンから男臭い臭いが立ち込め、オジサンの頭から汚いウサ耳が生えだした!
「プリティ☆オッサン……参上! とぉっ!!」
オジサンは華麗に宙を舞うと、クルクルと回転し怪人に跳び蹴りをかました!
──ボフゥ!
「グエェ!!」
怪人のお腹に見事に決まった跳び蹴り。オジサンは満足げに腕を組みプリティステッキを振りかざした。
「トドメだ……!!」
プリティステッキを怪人に向かって突き、ステッキの先からオジサン色の波動が溢れ出た!!
「プリティ☆ダークネス!!!!」
「グワァァァァ!!!!」
怪人は波動に包まれ元の浪人生に戻った…………。
平和を取り戻した街で、私夢兎愛華は今日も楽しく生きてます♪
「勉強よりコッチの方が楽しいだろ?」
「……ハイ!」
たった今、公園のベンチでイチャつく薄汚れた革ジャンのオジサンと浪人生を見掛けた様な気がしたけれど、何も見なかった事にしよーっと! バイバイ♡
読んで頂きましてありがとうございました!
(*´д`*)