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27話


ナームはいったん話をとめて、飲み物を入れ直してきた。

【アダン】ってヤツが、やりたい放題やっているけど人体実験の果てに手にいれた力で救われた人がいるのが、ややこしくしてる感じだ。


「異世界の神ユミルは【幻獣神】と争っていたそうよ……産みの親の大神を殺されて神界大戦に発展したそうで……逃げこんだ幻獣神を追ってこの世界にきたと言っていたわ」

「ん?言っていた?」

「それって……」


ナームの台詞にユッカとユリィが反応した、ボクも気になってはいた。


「あぁ……私達【ヴィシャス】のメンバーは【アダン】に改造されて不老になっているのよ」

「不老!?」

「じゃあ、今いくつなの?」

「女性に年を聞くのは感心しないなぁ……でも調べればわかることだから、3000歳とちょっとよ、細かいところは忘れてしまったわ」


ナームは【アダン】に改造されてから3000年経っていると、なんでもないことのように告げた。


「ユミルはこの世界の神がすでにいないということで、天使、人、魔族の世界を別けたわ……天使、魔族の住む世界を作り互いの世界に行けないようにしたの」

「居ないって……この世界の神様は、どうなったんですか?」

「【アダン】によって何かされたようね」


【アダン】は神すら実験体とみてるのか。

ゼノを含めてみんな言葉もないようだ。


「ユミルが天界、魔界に別けてくれたのだけど【幻獣神】を人界に閉じ込める目的もあったと思うわ……【幻獣神】はユミルが別けた天界と魔界を人界へと干渉できるようにしてしまったのよ」

「それじゃあ、あまり変わらないんじゃ」

「人族の回りに天使、魔族の拠点があるよりはマシってところかしら……ユミルの目的はあくまで【幻獣神】であって、人族に対して少しだけ手をさしのべたってことね」


それでも、今までよりもだいぶマシだったとナームは言う。


「そんなわけで【アダン】の目がユミルや【幻獣神】に向くのに時間はかからなかったわ……【アダン】は劣勢の【幻獣神】に取引を持ちかけて【幻獣】の力を【ヴィシャス】の戦闘メンバーに施し、魔界へと進行したの」

「えっ!?……じゃあ【幻獣】って、まさか……」

「ヒカリの推測どおりよ、元は【ヴィシャス】の人間よ」


【幻獣】がかつては人間とは思わなかった。


「圧倒的な力で魔界を制圧した【アダン】は、次に天界を攻めようとした……ユミルが【アダン】の動きに気づいたのは【幻獣神】を倒した時だったみたいね」


【アダン】との取引で【幻獣神】は人に力の一部を移したらしい。

【ヴィシャス】を率いていたリーダーに【幻獣神】の力を移したらしい。


「【幻獣神】との戦いで弱っていたユミルは【アダン】を倒すことができず、逆にやられそうになっていたのよ……最後の力で人族の領域であった島に【アダン】を封印して島を沈めたわ」


そして倒れたユミルの体は人族の新しい領域として、今のユミル大陸となったそうだ。

かつての大陸は天界と魔界と人界に別れ、人界は【アダン】を封印して沈んだ。

代わりに人界の大陸としてユミルが体を提供した形になっている。


「【アダン】が改造した時に仕掛けをしていたようで、封印される間際に天界を人界を襲え、すべてを壊せと呪いをかけたわ……【幻獣】が人を襲うのはこの呪いが原因なのよ」


【アダン】は【神殺し】で【魔王】で【幻獣王】と呼び名は様々だが、目覚めさせてはいけないのはわかった。

【アダン】の封印が解けないように【幻獣】を封印してる【ヴィシャス】の不老改造されたメンバーが【封印の一族】らしい。


「私達は、不老であっても不死ではないの、この2000年の間にだいぶ数を減らしてしまったわ……ユミルの死の間際に封印の力を授かったメンバーがどれくらい残ってるか……」

「ナームが封印してまわってるっこと?」

「えぇ、この燭台に魔力が貯まると【幻獣】としてこの世界に出現するわ……封印をしないといずれ復活するわ」


ナームの話では2000年近く封印してまわってるそうだ。

【アダン】封印までの間1000年近く天使や魔族と戦い、その後も2000年近く戦ってるわけだ。


「あの……質問いいですか?」

「なにかしら」

「ナームさんが頑張っているのはわかりましたけど、まだ何か隠していませんか?」


ユリィが何かに気づいたようだ。


「どうして、そう思うのかしら」

「初代様が帝国を作ったのは【幻獣】に対抗するためだったとあります……ナームさんが封印してまわってるなら【幻獣】の被害が減ってないのわ、何故でしょうか?」


確かにそうだ、封印してるんだから減らないといけないはずだ。


「大きな被害だけ見ても、ここ200年の間に何度かありますし」

「【アダン】の力が強くなってるのか、封印が弱くなってるのか……最近の【幻獣】の被害は【アダン】が何かしてる可能性が高いわ」

「そんな……」

「これが、わかるかしら」


ナームが燭台を取り出して、置いた。

見た目が同じに見える燭台が三つ並んでいる。


「《解析》……嘘!!、同じ【幻獣】の燭台になってる」

「【幻獣】が元は人間って話はしたわね……封印した【幻獣】がまた現れるはずはないわ、あるとしたら……」

「【アダン】が何かしたってこと」

「そうね、ここ200年の間に何かしらの変化が【アダン】に起こったことだけは、間違いないわ」


ナームの戦いの軌跡とでも言えるたくさんの封印の燭台が、ナームの《アイテムボックス》の中で眠ってるらしい。

これから先【幻獣】を倒したら燭台を《異空庫》の中にしまっといて、ナームにあった時にまとめて渡す約束をした。


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