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25話


【アポカリプス】が最後の攻撃とばかりに低空飛行で突っ込んできた。

切れかけの翼のせいか安定しない飛びかただが、確実に向かってくる。

ディバインブレードを構え軸をずらしてみたが修正してくる【アポカリプス】とついにぶつかった。


(グアァァァァ)

「このっ」


【アポカリプス】に押され体が浮いて、肩に引っかけられたような状態になった。

このままだと壁に激突して潰されてしまうので、切れかけの翼へとディバインブレードを投げた。

ディバインブレードは切れかけの翼を切り裂いて片翼となった【アポカリプス】がバランスを失い墜落した。


「イタタ……っえ!?」


【アポカリプス】から抜けだしたところに、ディバインブレードの反動か、起き上がろうとして力が抜ける感覚に膝をついてしまう。

そして《異空庫》のゲートが開いて、ユリィが吐き出されるように出てきた。


「ヒカリ?……ヒカリ!!」

「ユリィ……危ない」


タイミングの悪いことに、ユリィの意識が戻ったみたいだった。

《異空庫》には意識がなければ生物を入れられるって条件だから《異空庫》から出されたのだろう。

ユリィのもとへと移動しようとしてなかなか立てないボクの元へとユリィがかけよってくる。


久々に見るユリィ、【アポカリプス】に連れ去られて少しやつれた感じだが、ボクを心配して涙を浮かべるユリィ、泣き顔も可愛いなって眺めてると【アポカリプス】がブレスの体勢に入ってるのが見えた。


いつのまにか墜落から立ち直り、片翼になりバランスの悪くなった体で立ち上がった【アポカリプス】が反らしていた顔をこちらに向けるとブレスを吐き出した。

十分に溜めたのだろう、今までで一番大きいブレスがこっちに向かってくる。

意味がないかもしれないが、ユリィに抱きつきながら体を入れかえて、盾にするようにブレスとの間に自分の体をいれた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「合図来ないね」

「様子をみにいく?」


ヒカリちゃんが【アビス霊洞】へと入ってだいぶ経つ気がする、もしかしたら思ってるより、時間が経ってないのかもしれないけど


「様子を見てみようか……!?」


ゼノと一緒に【アビス霊洞】へと入ると、激しい震動がヒカリちゃんの戦いがまだ続いていることを物語っている。

洞窟全体を揺るがす震動は、【アポカリプス】の攻撃だろうか?


「あれっ?」

「止んだね、終わったのかな?」


大きくなってきた震動がやんだ、そして【アポカリプス】の咆哮が洞窟内を震わした。

先ほどまでの小刻みの震動とはちがう、大きなものを落としたかのような地面の揺れ。


「でも、合図は来ないね」

「もう少し、進もうか」


ヒカリちゃんの無事を祈り、二人で奥へと進んでいく。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ユリィとブレスの間に体を滑りこませて、ブレスに背を向けユリィに抱きしめて目を瞑る。

しかし、しばらくたってもいっこうに痛みが襲って来ない。

疑問に思いはじめたところで【アポカリプス】の悲鳴があがる。


「間一髪だったわね」

「……?貴女は?」

「わたしは……今はそれどころじゃないわね」


女の人の声が聞こえて顔を上げれば、とんがり帽子に肩、背中が大胆に露出したローブをきた魔女を連想させる人がいた。

杖を構えていて、杖の先にはいつの間にかボクとユリィを包む膜のようなものがあった。

状況から考えると、この膜のようなものが【アポカリプス】のブレスを跳ね返し、自分のブレスでダメージを負ったものと考えられる。


「ヒカリ!!」


立ち上がろうとしたが、ディバインブレードの反動で立てないことを忘れていた。

よろけたところをユリィに支えてもらった。


「このままじゃ不味いわね《解析(アナライズ)》……生きてるのが不思議なくらい酷い状態ね」


ディバインブレードの反動は遅れて一気にくるようだ。


「《魔力回復(マナヒール)》、《体力回復(ヒール)》……これで良いかしら」


魔女が魔法を唱えると、体から痛みが引いて立てるようになった。


「動く、動くよ」

「これはサービスね《集中力向上(クリティカル)》、《速度向上(クイック)》……さぁ、決めて来なさい」


魔女がバフをかけてくれたのか体が軽くなった。

魔女におくり出されて、立ち上がった【アポカリプス】へと向かう。


(アヤツハ……)


【アポカリプス】は魔女のことを知ってるようだ、驚きの目で魔女を見ている。


羽のように軽くなった体で、苦もなく懐に飛び込むと風の大剣ストームブリンガーで右切り上げをする。

勢いがつきすぎて体が浮いてしまったので、そのまま回転してもう一度右切り上げをする。


【ドリアード】戦で飛ばされた時に反撃したように、アンカーバスターを使い上昇した体に下方向の力が働く。

そのままアンカーバスターで唐竹をした、これも二回転の斬撃となる。


切り上げで浮いた頭に唐竹をして仰け反る【アポカリプス】に追撃をいれにいく。

反撃とばかりにきた爪を体が浮かないように気をつけながらストームブリンガーで迎撃をする。

魔力を流して振るったストームブリンガーが爪を弾き、遅れて発生した風の刃が鱗を切り裂く。


体勢を崩しながら逆の爪が襲ってくるが、魔女のバフが硬直を少なくしてくれてるのであろう、余裕で迎撃できる。

風の刃がいまだ発生してるのでストームブリンガーで同じことはできない、今度はレヴァンティンを取り出し逆爪を魔力を流しながら弾いた。


レヴァンティンが爪を弾き、遅れて発生した炎の玉が風の刃にぶつかり爆発を起こした。

氷の大剣デュランダルを取り出し一歩踏み込むと、尻尾の攻撃がくる前に、魔力を流しながら勢いをつけた逆風で腹をなでなが飛び上がる。


遅れて発生した氷柱に着地、今度はアースブレイカーを取り出し跳躍すると、【アポカリプス】の頭上から突きを放ち、地面へと串刺しにする。

【アポカリプス】を貫通して地面へと到達したアースブレイカーが小さなクレーターを作り、押しのけられた土がアースブレイカーに流した魔力に反応して槍状へとかわる。

最後の力で反撃しようとしていた【アポカリプス】へと殺到して、動かなくなった。


これだけやれば、終わったでしょっ


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