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9話

 僕がギャル1号を追い払ったあと、教室に気まずい空気が流れていた。


「お前...。」


 山本くんが僕の目の前に移動し、


「結構言い返せるんだな!」


 なぜか嬉しそうに言う。


「ま、まぁ、ね、アレは酷いでしょ?」


「いや、そうだけどさ!俺が無理に絡んでも文句いわねぇし、そういうタイプかと思ったけど見直したぜ!」


 なんか、照れ臭いな。


「あ、ありがとう...。」


「あと、Yuuuのマネージャーさんをいくら助けたとはいえ、普通関係者専用のSチケなんて貰えるなんてな、存在が都市伝説だと思ってたわ!

 どんな助けをしたんだ?余程のことじゃないだろ?」


 ああ、くそッ考えてなかった。

 金困ってたから貸しましたとか、は無いな。

 いや、現実にはあるんだけど、Yuuuレベルのアイドルのマネージャーが金に困るわけない。って思うし、

 ひったくりとか捕まえたりしたら、警察とかに表彰されたりするだろうから違うってバレてしまう。

 まぁ、事故でいいか。


「事故で助けただけなんだけどね...。」


「え、すげぇじゃん!普通怖くて動けないだろうに...。」


「そういえば、美原くん前にも子猫助けてたよね!」


 ああ、 そういえば顔見たって言ってた時ってあの時だったのか!


「いや、本当に今日でめちゃくちゃ見直したぞ優!」


「あ、ありがとう...。」


 めちゃくちゃ株が上がってる気がする。

 まぁ、あのギャル1号が非常識すぎだからな。

優くんの株は上がりましたが、この小説の株は上がりません。


大きな株の栗の木で〜〜

あーなーたと、わーたーしー

ナイフ2本であそびましょ

おおきな株の栗の木で〜

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