6話
忌々しい。
ああ、忌々しい。
何故、この僕が!目立ちたくない僕が!
古川にあなた呼ばわりされて、学園の男子、いや!女子も含めのクラス中に睨まれなければいけないのか!
「どうしたの〜あ・な・た❤︎」
「...新手のイジメかな?」
イジメだろう。それ以外の何物でもない。
古川さんがあなたと発言するたびに空気ピキッと音を立てて割れてるのだ。
「みぃ〜〜〜はぁ〜〜〜〜〜らぁ〜〜〜〜〜〜くぅ〜〜〜〜〜〜ん?」
視聴覚室で肩組んで少し仲良くなった茶髪の山本健君。
特に聞いてもないのに視聴覚室ではYuuuの信徒だとか、ライブ行きたいだか、Yuuuは神だとか喋ってくれたのだが、さっきの一瞬で好感度は×-2万ぐらいされたようだ。
「私の未来の夫に何か用かな山本君?」
こら、煽るなて。
「ミィハァラァァァァァ!」
完全に目が血走っている。周りの男子も席を立っている...。
山本君!君は敬虔なYuuuの信徒だろっ!君が言うところの神にその目はやめない⁉︎やめないよね!そうだもんね!今の僕はただの陰キャだもんね⁉︎
マズイ、真横に古川さんをどうにかしないと。
<い ま か ら で い い ド ッ キ リ と い え>
パクパクと僕は口パクする...通じるか?
ニコッとなんで?と首を傾げられた。
おお、通じてるっ!
<こ が わ さ ん が に ん き も の だ か ら、ぼ く う ら ま れ る !>
いや〜そんなぁ、みたいに照れないで⁉︎
クソアマ!ファンなら言うこと聞けやっ!いっそ僕がYuuuだと古川さんにも皆にもバラしたろうか...いやいや、それはマズイ。もしそんなことしたらYuuuは事故で死亡からの身内のみの家族葬。むしろ家族ごと葬されるだろう。
それぐらいに僕の存在はもう重いのだ。
仕方ない...奥の手だ。
< ゆ ー み に あ わ せ て あ げ
「美原君、ドッキリに付き合ってくれてありがとう!みんな驚いた〜?この前の視聴覚室のやつでみんな仲良くなった気がするからドンドン仲良くして欲しくてドッキリ仕掛けちゃった〜。」
「驚いたよ〜。」「流石に釣り合わなさすぎだからバレバレだって。」「ドッキリでもいいからあなたって呼ばれたい。」「うらやまころす。」「みっちんはいつもクラスのこと考えてて偉いよね〜。」
早い...言ってる途中で気づくとは...。
しかし、どうしたものか...。どこでYuuuとして会うか、だ。忙しいから1年後とかじゃ...。
(ゴゴゴゴ......)
あ、ダメだわ。絶対近いうちに会わせなきゃ行けないやつだこれ。
短絡的になってしまう癖をどうにかしたい。
Yuuuモードだと冷静に色んなことに対処出来るんだが...はぁ。
どなたか推敲しませんか?
どなたかどーなっつ