表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

3話

 ホームルーム開始の金がなり、入ってきた担任の荒木 舞は開口一番にため息を吐いた。


「はぁ。出席をとるぞー...」


 見るからにテンションの低い担任に金髪ギャル1(りな)が声をかける。


「舞ち〜ん、どうしたの?ため息なんかついちゃって。」


「いやぁ、実はYuuuのライブ当たってたんだが

 な....」


「もしかして行けなかった感じぃ?」


「やばーもったいなさ過ぎ。」「転売の最高価格22万のもんだもんなぁ。」「荒T(あらてぃー)御愁傷様だなぁ。」「舞たその胸もみてぇなぁ。」


「だぁぁぁぁ!!!うるさい!!!!!!」


 荒木先生は出席簿を教卓に叩きつけて泣き崩れた。


「ううっ...わ、わたしだって行きたかったんだよぉ...」


「分かりますっ....分かりますっその気持ち!」


「古川ぁ....」


 叫び立ち上がった古川さんは泣いていた。

......感情移入激しすぎだろう。

 教卓の方に歩み寄っていった古川さんは泣き崩れた先生を抱きしめ、ギャル1号のお土産を見せていた。


「先生!これは昨日のライブのセトリと同じ順番で曲が入った限定CDです!ライブで発表された新曲の試聴も入ってます!!視聴覚室で聞いて、うちの高校...いえ!うちのクラスだけでYuuuライブをやりましょう!!!!!」


 アホか、1限が荒木先生の授業とはいえ流石に教師としての矜恃が


「やるしかない!!!」


 なかったようだ。気づけばクラスのほとんどが泣いておりスタンディングオーベーションをしていた。

 なんなんだ。アホか?

 自分の歌なんて飽きるほど聞いている。

 そもそもクラス全員と聞くなんて羞恥プレイみたいな真似をしなければいけないのだ。

 

馬鹿らしい付き合ってられない。ととっと教室から出て...


「美原くん!どこ行くの?美原くんも2-2クラス(うちのクラス)ライブ来るよね?」


 行けなかった。

 古川さんが教室から出ようとした僕にすぐさま声をかけて来る。

 無論、ノーだと言いたい。だが、このクラスの視線はマズイ。古川さんの誘いを断ったら無視とか陰キャ呼ばわりだけではすまされない。

 きっと卒業するまで僕の身の回りの物は破壊され続けるだろう。

 しょうがないが行くしかないようだ。


「も、もちろん、い、行くよ....そ、その前にトイレに....ら、ライブ中行くのはし、失礼でしょ...?」


「しゃべりかたキモ...」「声ちいせぇし...」「ぶっちゃけあいついなくても良いのに」「舞たそのパイパイ舞い踊るぅ...」


 行くと言ってもこれだ。

 本当にめんどくさいクラスだ。

推敲してくれる人ぼしゅ


新作

なんでも出来るよ、山本先生‼︎

https://ncode.syosetu.com/n3330fa/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ