20話
新作書いてます。今度2話書くからみてみてみてみてみてみて‼︎
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「いきなり何言ってるの?」
二継さんが涙を拭く事も忘れて聞いて来る。
「そろそろ限界なんです。」
「限界って...。」
二継さんも気づいてるだろう。
ちょっとしたことで僕の秘密はバレてしまうし、香具師奈我さんがずっと付いて入ればバレない可能性は増えるが、ずっと付いていれる訳でもない。
「事務所や、国は相当Yuuuの秘密を守るためにお金を相当割いていて、今辞めると言っても許されないでしょう。」
「じゃあ、どうするの...?」
「国も事務所も、僕も納得した上で辞めることです。」
「そんなこと、出来るの?」
「出来ます、二継さんの完全協力があれば...。」
「な、なんでもするわよっ‼︎も、もちろん、お詫びとしてよ?本当に私のファンだったとかから協力するとか、可愛い顔の男がタイプとか、そういう理由は無いから‼︎!」
「は、はい。」
二継さんが僕を好きになる、そんな訳が無い。そんな事十分分かっているが、念押しされるほどかと思うと、少し悲しいが。
「どうすればいいのかしら?」
「女装がバレなかったんです。本物の女性がYuuuをやれば良いわけですよ。」
「全国からYuuuに似た人を集める訳?」
二継さんは無理だろうという顔で聞いてきてが、もちろん、そんなの無理だ。
Yuuuの顔似ている人を集めるなんて影武者作製などと言われてしまうだろう。
僕がずっと考えてた切り札を出す。
「僕の、僕の妹です。」
「妹がいるの?似ているの?」
「学校でのあだ名は劣化版Yuuuです。何度か本人に間違えられる事もあるとか。」
「身長や体重は?」
「身長は5センチぐらい下です。体重はわかりませんが、スタイルは同じですし、当然僕よりは胸があるのでパットでの不自然な盛りよりいいと思ってます。」
「完璧じゃない...。むしろ良く妹さんはYuuuとの関連を疑われ無かったわね。」
「公立行ってるんで、まさか芸能人の妹や本人が公立だなんて...とか、仕事してる雰囲気無いけどって感じじゃないですかね。当然妹が学校の間Yuuuとして生放送出てたりするわけですから。」
「妹さんがYuuuだったてバレたとき、それを後から不自然だと思う生徒も出てくるんじゃ無いの?」
「そこは、今まで通り国に最後のお仕事してもらう形ですよ。芸能活動は二継さんにサポートして貰いながらって感じで。」
「...一応、筋書きとしては成り立っているわね。妹さんはもちろん賛成なのよね。まずは事務所にその話をして、」
あ、そこがヤベェ。二継さんの言葉を遮って言う。
「あ、二継さん、ごめんなさい。僕、妹に嫌われてるんで、多分断られます。」
二継さんは訳がわからないという顔していたが、気づいたようで。
「そこがダメならどう足掻いても無理じゃないの〜‼︎バカぁ‼︎‼︎」
窓が割れそうな大声に、なんだなんだと香具師奈我さんが駆けつけてきた。
「どうしたの、って優ちゃぁん‼︎心配したのよ〜‼︎!」
ベットに起き上がってる僕を見るなり、抱きついてきた。
「ぐふっ、や、香具師奈我さん...ご心配をお掛けしました。」
「うんうん、元気そうで良かった。お医者さんの話だと1週間は安静にしてればいいからライブには間に合うわね。その間の仕事はキャンセルして来たから。」
「あ、ありがとうございます。」
僕のお礼に満足したのか、笑って頷くと僕を離し、二継さんに身体を向けた。
「二継ちゃん。」
「は、はいっ。」
ビシッと背筋を立てる二継さん。リスみたいだ可愛い。
「アイドルが人を傷つけちゃダメでしょ‼︎」
「ご、ごめんなさい。」
「アイドルが人に与えて良いのは、笑顔と感動と愛だけよ!あと、どう見たって優ちゃんは貴女より年下なんだから、やきもきしない!下に子供が出来た長女みたいなことはしないのっ‼︎」
最後はイマイチ分からないが、適当に僕も頷く。
「す、すみませんでした、仕事のキャンセルの違約金などは私から出しますので...。」
二継さんは申し訳なさそうに提案するがその必要はない。
「それは要らないわよ?知らない?Yuuuは特性上何があるか分からないから出れなくても違約金は発生しないの。そのかわりの埋め合わせは勿論あるけどね。」
「そうだったんですか...。」
羨ましいとボソリと呟く二継さん。
「まぁ、反省してる事で良かったわ。優ちゃんからも言いたいことある?」
「そうですね。アイドルから辞めるから手伝ってね、ぐらいですね。」
「そうね、アイドル辞めるから手伝ってね...。ええっ⁉︎優ちゃん辞めるの?辞めるの⁈」
「はい、辞める気満々です。」
「み、認めないわよ!事務所も私も!」
「それこそ、最初の契約です。」
そう、僕はアイドルとして活動するときに、女装がバレたりして、騙したなとファンに命を狙われても大変なので、自分や家族の命に関わるような危険性が伴った時は本人の希望で辞めることが。しかし、事務所関係者がしっかりと防ぎ、又、対策を取っていれば別。というものだ。
一見して辞められそうなものではないが、今回起きたことは分かるだろうか。
「香具師奈我さんが居つつも、僕は脳震盪を起こすような目に遭い。」
この病室にいるビクッと二人の女性の方が跳ねる。
「ガラスまで突き刺さっていて大変だったみたいですねぇ...。」
二継さんに関しては最早死体蹴りだが、香具師奈我さんを叩くためには我慢してもらおう。
「わ、分かったわよ...。でも、私が言って、どうなるか。」
死にたくないわ、と呟く香具師奈我さん。
「もちろん、ただYuuuを手放すとなると、事務所も国も大激怒ですね。原因の香具師奈我さんは莫大な借金を背負うことになるでしょう。しかし、ギャンブルやブランド物の買いすぎで貯金もないですから、美人ですし、非合法なとこに泡落ちしてお金を無理やり稼がさせるでしょう。」
「イヤッ、それはイヤッ‼︎」
両手で身体を守るように抱きしめる香具師奈我さん。
「なので、そこは僕も譲歩します。」
え?と目を輝かせる。
「Yuuu代替え案です。」
僕は二継さんに説明したように香具師奈我さんにも説明した。
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