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Big Brother Is Watching You

つい最近「1984年」を読み終わったばかりだったので、タイミングの良さにびっくりしました。

何の話かというと、ハヤカワが「1984年」をモチーフにしたマスクを発売するそうです。


テレビでは毎日不安定な感染者数が報道され、外に出れば行き交う人々の視線がお互いにマスクの着用を監視している。

真実省(ミニ・トゥルー)」は、国内は当然ながら各国から入ってくる様々な情報操作に追われ、マスクをしていない人間は、まるで思考警察によって「愛情省(ミニ・ラヴ)」の101号室へ連行される事が決まっている人間のように冷たい目で見られる。


「ビッグ・ブラザー」のテレスクリーンから逃れるには、家の中から出ない事だ。


という、まぁ家の中さえ監視されているディストピアに比べれば幾らかマシな世界で、それでもGo Toなんたらで外出してしまう人間の多さと、それを奨励するような政府の方針には首を傾げるしかない。

その結果、一時的に経済は回復の兆しが見えたかも知れないが、それ以上に感染者が増えたのでは全く意味が無く、むしろ悪手と判断されても致し方ないだろう。


「ビッグ・ブラザー」は敬愛すべき味方であり、憎悪すべき敵である。

そんな事はオセアニアじゃあ常識なんだよ。

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