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電話再診

先日、初めて「電話再診」という診察制度を使ったのだが、その次の診察も「当然電話再診だよな?」というオヤジの態度にキレて、久々に自傷した。

新型コロナウイルス感染のリスクを減らしたいのは分かるが、「電話再診」は他の患者さんの診察中に電話で割り込むものなので、その診察中の患者さんに申し訳ないし、何より「診察時間」が10秒もないので言いたい事が何も言えない。


担当医「調子どうですか?」

自分「いつも通り(低空飛行)です」

担当医「じゃあいつもと同じように薬出しときますね」

自分「はい、よろしくお願いします」


これだけだ。

何かストレスがあったとか、精神的に辛いとか、そんな掘り下げた話は出来ない。

「電話再診で大丈夫か?」と尋ねる事もなく、保身で頭が一杯なオヤジは「別に直接通院に行く事もないだろう」と勝手に決めつけて「電話再診」で済まそうとした。

ところが、それに苛ついて自傷したら、今度は「病院行け」と言い出した。

どうやら「自傷しなければ病院行かなくていい」、という勝手なルールを作っていたらしい。

自傷は加療しなければ駄目だと言ったが、じゃあそれ以外はどうでもいいのか。

きちんと話を聞いてくれる担当医だからこそ信頼して通院しているのに、わざわざ「やたらと薬だけ出して全然話を聞いてくれない医者」にする気か。

それが原因で前の病院から今の病院に変えたのに、全く、呆れる程理解していない。


自傷行為をするような人間に「薬さえあれば医師との対話は必要無い」と簡単に判断する馬鹿がどこにいる。

オヤジは今一つ深刻さが分かっていないようだが、俺の精神状態は入院するかしないかの瀬戸際だ。

その話をすると「そんなに気に食わないんだったら入院しろ!」と怒鳴ってくるのだが、理解に苦しむ。

「お前は健常者(ふつう)に見える」という発言も、表面的な一部分しか見ていないから出てくるんだろう。

年金の申請書の下書きにあった自傷頻度が全く違ったので修正させたのに、結局俺の修正した「本当の」頻度ではなく、オヤジが勝手に作った下書きのまま提出した様子だったし。

自傷頻度が週に一回?

馬鹿じゃねえの?酷いときは毎日やってたわ。


もう病院行く気力も無くなってきた。

「とりあえず薬を飲んでいれば治る」という病気ではないのに、俺が「診察行くの面倒」、「電話するのも面倒」、とか言い出したら、理由も聞かずにキレるだけキレて、結局そのまま病院との繋がりがなくなって悪化するのが目に見えている。

実際、今までそうやって通院期間と引きこもり期間を繰り返してきたし、本人に代わって家族が診察を受ける、という事すらオヤジは知らなかったんだ。

非協力的というか勉強不足というか、もう呆れて言葉もない。


オヤジだけじゃない。

リビングでイヤホンで音楽聞いてたせいで、台所から昼食について聞かれていたのに気付かなかったってだけでキレた「あの女」もだ。

リビングと台所じゃ遠くて会話が成り立たないの知ってるのに難癖つけてくるとか悪意の塊でしかない。

「何か言われたらそうやって自傷するんでしょ」と、俺が自傷するのは全て俺のせいで自分は悪くない、自分が原因だなんて事は微塵も思っちゃいないし、オヤジと同様に俺に対して八つ当たりしている自覚の欠片もない。

あの女は外面の良さで虐待を隠し通したが、その積もり積もった虐待の結果が現在に繋がっているなんて事は頭にないんだろう。

あの女は一度機嫌を損ねると、一週間位ネチネチと鈍感なオヤジの気付かない所で俺を無視したり嫌みを言ってくる。

だから空気の読めないオヤジが「お母さんに聞いてきて」とか言う度に「自分で行けよ」と思いつつ、重い気持ちで仕方なく話しかけて、結果、嫌悪感を隠しもしない返答をぶつけられる羽目になるのだ。

気まずいし苛つくので顔も見たくないし、正直気配を感じるのも嫌だ。

何も言って来ないと思ったら後出しで文句を言われる事も多々あるので、卑怯なのはどっちだと問いたい。


次の診察の事を考えると怠いが、また電話再診で済ませるしかないのかな。

こうやってどんどん外に出られなくなっていく気はするものの、あいつらの機嫌次第なので仕方ない。

所詮、俺の意志など尊重されないのだ。

もう何も期待していないから、ぐちゃぐちゃ掻き回さずに放っておいてくれ。

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