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晩秋、子の刻に記す。

不意に

本気で死んでもいいと思った頃を思い出す


あの時と同じ歌を聞きながら

現実と云う枷に足を捕えられ

希望を捨てた私は

絶望の中で生かされる


泣く事は無意味だ

憤りは出口を見失い

散らばった意識を彷徨う



可笑しくて嘲いだす

理性など

根源から欠落していたに違いない



誰か 誰かと手を伸ばし

醜く無様な悲鳴を上げる


這いつくばって助けを請うのは

救われないと知りながら光を探す

愚かな自分を嗤いたいから



嗤って

全部忘れて

壊れてしまえばいい

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