表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/64

酒飲みの血筋

最近、「黒宮さんて意外とお酒強いんだねぇ」と言われる事が多い。

俺は酒も煙草も両方やるが、どうやら「大人しい=下戸」という印象があるらしく、酒の席では大抵驚かれる。

飲んでも顔色に変化が出ず、受け答えも呂律もしっかりしているから、かなり酔っていてもまず分かって貰えない。

先日は付き合いでビール中瓶三本だとか、ほとんどロックに近いハイボールを飲んだりだとか、知らず知らずの内に飲酒の機会が増えた。


本当は医者に「酒はなるべく控えるように」と言われているのだが、どうやら俺には酒飲みの血が流れているようで、毎日ではないものの、結構な頻度で飲んでいる。

というか、飲まなきゃやっていられない。

ストレスに比例して酒量と喫煙量が増える。

酷い時は、飲んで飲み過ぎて吐いてリセットして、そこからまた飲む。

幸か不幸か、二日酔いにはなった事がない。

いや、大分昔に一度だけあったか。

用事があるのに飲んでしまい、そのままうっかり眠って三十分程度で目が覚めた時に、ぐわんぐわんという頭痛がした。

それから深酒は止めようと思ったのだが、眠剤が効くまでの繋ぎとして飲んでしまう事もある。

しかし、睡眠薬を処方する医者が忠告する通り、医学的にも眠剤を酒で飲むのは止めた方がいい。

というか絶対禁忌だ。

一般的な眠剤で死ぬ事はないだろうが、まず記憶が飛ぶ。

思考も曖昧になっているので、誰かにメールを送ったり何やらするのも、後々の事を考えると止める事をお勧めする。


母方の血筋は全員下戸だったので、成人してから久しぶりに会った従姉妹は、てっきり俺も下戸だと思っていたらしい。

反して父方の血筋はと言えば、祖父が大酒飲みの酒乱、祖母も酒は飲める方だったので、当然ながら父も飲む人間だ。

残念ながら父は酒乱でこそ無いものの、酒量が増えると絡み酒で面倒臭い。


酒は飲んでも呑まれるな。

「いつ間に飲んでたの?」と聞かれる俺みたいに、もう少し静かに飲んでくれ。

酔っ払いの相手をするのは疲れる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ