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プロローグ
ここは第二の地球、『ネオ・アース』。世界政府の命令により、地球人口の8割が宇宙船で強制的に輸送された。だが、その目的は市民には明かされなかった。当時は、地球温暖化も防ぎ地球はまだ大丈夫だと言われていたため、この計画の意図が何なのかは政府の上層部の人間以外は知り得ない。
そして人類が『ネオ・アース』に輸送され十五年の月日が経ち、現在日本人の血を受け継ぐ人間は約二億人存在し、その中でも、二種類の人間に別れる。
一つは一般人というか普通の人間だ。日々気軽な日常を過ごしている。もう一つは非人類だ。『ネオ・アース』の環境は人体に影響を及ぼし、極少数の人間が突然変異による人類に不可能な行動が可能となった。日本には二十人しか存在せず、変異の確率は一千万分の一だと言われる。この話はそんな非人類のお話。
ーー少年は明かされた真実と立ち向かうーー