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虹の先  作者: kazuha
青天の霹靂
32/211

2ー19

 お昼、ちーちゃんはどうやら部活の会議らしく、教室から消えていた。申し訳ないと思わなくもないが勝手に机を借りる。全盛期よりも大人しくなったが、未だに森谷くんファンは熱狂的に話しかけている。その割には私に対してのいちゃもんとか少ないのは何故だろうか。眼中に無いのだろうか。それはそれでさみしい気はするが。

 お弁当箱を開けるとその匂いに釣られてかともちゃんが机の下から顔を出す。

「うらめしやー」

「普通に出て来い」

 2人いつも通りのお昼ご飯が並んだところで、ちょっとした疑問をぶつける。

「あそこに行かなくていいの?」

「そんなの必要ないでしょ」

「なんで?」

「なにせ、デートする確約を取り付けたんだ、あんなみみっちい土俵に立つ必要もなく高みの見物が出来るってもんさ」

 日の丸の書いてある扇子で扇ぐものだからその頭にちょんまげがついて見える。ただ、言っていることは至極当然であるから面白くない。

「どこから調達したのさ」

「なにを?」

「チケット」

 たまにはとカニさんウインナーを作ってみたが、ともちゃんはたこさんウインナーを取っていくものだから私が渋々カニさんウインナーを食べる。

「あぁ、アニキ」

「え? あのニートの?」

「そうそう、自宅警備員」

 因みに嘘である。ちゃんと大学生をしている。

「なんでまた。彼女いるとか言ってなかったっけ?」

「これを買った次の日にフラれたらしい」

「ニートだからな」

「そうそう」

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