表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹の先  作者: kazuha
虹の先
198/211

5ー49

「ごめんねぇ」

 パトカーの応答に従うしかなかった。仕方がない。ごめんねの前になんでこんなに点数とるんだよあのくそどもがなんて言葉を聞いただけで私は十分だ。

 そのロスタイムの影響か、道路が進まなくなっていた。

「捕まっちゃったなぁ」

 溜め息を聞いた。横目で見ると、頭を抱えていた。絶望的なのだろうか。それとも、順路変更の思案でもしているのだろうか。

 話したいこと。全部が全部、無理になったのかもしれない。でも、まだ望みがある。ここからどんでん返しが起こって、ギリギリで間に合って最後に一言、言えるのかもしれない。

 きっと主人公だったらそう思うのかもしれない。私はまだそんなことない。駆け出しの主人公だ。

「ムリならいいよ……」

 車はもう止まっていた。平日の一般道路を舐めていた。進む気配さえない。

 無理なら無理と言って欲しい。もとから諦めていた事なのだから、これ以上傷つくこともない。

「なぁに言ってんの」

 急に進みだした。近くの裏路地に入り爆走を始める。

 あまりに急だったので窓ガラスに頭をぶつけた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ