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虹の先  作者: kazuha
虹の先
178/211

5ー29

 そんなことはない。そんなことはない。

 私も悪いけど、彼女も悪い。

 喧嘩両成敗。

 昔の人はやはりいいことを言う。全部を平等化できるものなんてそうそうない。

 彼女の足が私を向く。今か。

 勝負をつけに、単騎で乗り込んでくるようだ。

 この数秒で心の準備をする。

「これで終るはずだ……」

 独り言。唯一緊張を紛らわせる方法。

 溜め息……。



 怖い。



 静かに目をつむる。無音の世界。雑音が耳を通らない。極度の緊張が私をより冷静にさせた。

 全て受身に、全て流れに、全て決着に。







「ーーーー早紀ちゃん……………」


 ゆっくりと目を開け、菊川瑞希の小説が目に入った後に、彼女の顔をしっかりと見る。






ーーーーその瞬間だったーーーー



 ガラスの割れた音がこの教室をかけ巡ったのは。

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