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虹の先  作者: kazuha
虹の先
173/211

5ー24

 外はちょっとした引越し状態だった。近所の人が集まって紳助の頭を撫でていた。なんかのお呪いだろうか。満更でもない顔で挨拶をしていた。

「ほら! アンタも行きなさいって!」

「だから別にっ!」

 拒んでいるのに、このおばさんは背中を強く押してくる。人の気も知らないで。

「頑張れ、だけでいいんだからさ」

「耳元で呟くな、気持ち悪い」

 ムッと怒った効果音を耳にしたと思うと、力いっぱい押される。転けそうになるのを必死に堪えていたら、何かに柔らかいものに当たった。

 いや、……受け止められた!?

 嫌な予感が、して、すぐに顔を上げる。

「し、紳助!?」

「あぶねぇな。気をつけなさい」

 これは事件だ。1番起きちゃいけない位のやつ。

 アリとキリギリスで働きアリのした事が全て無駄になり、キリギリスが生き残ってしまうくらい起きちゃいけないやつだ。

「あら、後はお若い人同士、水入らずで」

 なんていらない気を使う近所の人達。最後に一言置いていってどんどん居なくなる人達。

「いきなり飛び込んできて、どうしたんだ?」

 人がいなくなり、気まずい感覚を感じていた。それは私だけのようで、彼はそんなこと無いようだった。

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