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虹の先  作者: kazuha
虹の先
170/211

5ー21

 パソコンを起動させる。何日ぶりだろうか。書く気力が無かったが、今日のメモでなかなかいいプロットが書ける気がした。

 赤い糸で結ばれているふたりが遠距離になって、それを追いかけるために赤い糸を辿る。最終的に切れていて彼の所にはたどり着かないってな感じの物語である。

 頭の中ではある程度出来上がっていた。後はそれを起こすだけだった。

「……なんで」

 文字を入力しようとキーボードを叩こうと指を下ろす。指の感覚が死んでしまったようにキーボードに触れられない。

 それだけじゃない。急に苦しくなって胸を抑えつける。

「なんで……」

 自分に起きた謎の現象。困惑が私の思考を邪魔する。

 もう一度押してみようとしたが何度やってもキーボードに触れない。力を込めても反対の手で押しても、バリアでも張ってある様にそれ以上の進まない。

「くそ! くそ! くそ!」

 なんでなんだ!

 自分に聞いてわかるのなら聞きたかった。

「うわぁ!!!」

 机の上に並んでいる未開封のファンレターを落とす。

 綺麗に舞落る事もなく散らばって、それが私を落ち着かせた。

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